2019年度の65周年には売上高400億円を目指す
【インタビュー】シバタ社長針谷功氏、上期売上高は過去最高
商社 2017-12-11
2018年3月期業績は順調に推移し、3年連続で最高となる見込みのシバタ(針谷功社長、本社・東京)。2年後の2019年度は同社65周年に当たることもあり、「売上高400億円を達成したい。全国43拠点ある事業所の整備も大方おわり、収益率の改善も進んでいる」と語る針谷社長。
■上期(4-9月)業績と伸びた品目
売上高は179億3,600万円で前年同期比3%アップとなり、上期として過去最高を記録した。経常利益は1億8,400万円で5.4%減だが、これは賞与の引き当てをしたためで実際は増益。通期では増収増益を達成できる見込みだ。
当社分類16品目中、前年比マイナスだったのはLPG資材と土木建設資材だったが、土木は99.9%でほぼ前年並み。ゴム関係は好調で、型物・押出製品18.4%増、バンド・継手11.8%増、Vベルト3.1%増、ベルト3.4%増、ホース2%増で推移している。工業用品は総じて良かった。
■2017年度通期業績見込み
このままいくと378億円(前期比3.2%増)の見込みだが、なんとか380億円を達成したい。
2年後の2019年度が当社の65周年に当たるので、そこで400億円を達成したい考えだ。
私が社長となった2011年度は295億円だった。幹部社員に350億円を目指そうと言ったが、みな首をかしげていた。しかし私はできると確信していた。それは当時、当社の良さを十分に発揮していない事業所があったからだ。取扱い16品目のうち、不得意とする品目がある事業所がかなり見られた。これさえ改善すれば350億円は可能だと分かっていた。実際、4年目で達成できた。
今年度は全事業所で付加価値率、すなわち粗利を上げることを目標にした結果、上期は0.9%アップし16.7%になっている。さらに改善していきたい。
また目標である自己資本40%(前期末30.6%)に向けても順調に進んでいる。
■事業所で伸びたところ
福井支店、富山支店、岐阜営業所、茨城営業所が2桁増となった。茨城営業所は38.4%増、東京工場も27.5%増となったが、これはともに建機の防振ゴムが寄与した。建機関連は非常に好調だ。
東京支店は4%増、大阪支店は3.9%減、名古屋支店は横ばいだった。
東日本大震災の復興需要はちょっと落ち着いてきた。熊本地震の復興需要はこれから本格化するだろう。
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