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2019年度の65周年には売上高400億円を目指す

【インタビュー】シバタ社長針谷功氏、上期売上高は過去最高

商社 2017-12-11

 ■直面する課題
 やはり人手不足だ。来期の新卒募集では大卒者5人程度を予定していたが、2人確保におわった。支店・営業所でも人材不足を訴えるところが多いが、採用にはなかなか苦労している。

 労働環境としては、とくに労働時間の規制が厳しくなっており、当社では20時間を超える残業は原則禁止している。仕事の分担を上手くやることで、これをクリアするよう各責任者に強く言っている。有給については、全社員が計画有給5日間を取るよう徹底している。

 また産休制度を充実するなど職場改革が進んだことで、社員の定着率は向上している。

 物流費の高騰も大きな問題だ。今年度の上期を前年同期と比べると8.6%上昇している。グループ会社では運送会社から2割アップを求められ、下げるよう要求すると、それならば契約しないと言われた例もある。パイプなどで大きな品物については持っていかないという話も聞いている。当社の場合、路線便でなく車取り(1台借切り)で、いくつかの拠点に持ってきてもらっており、運賃の値上げはあるもののそうした心配はない。

 ■事業所の整備状況
 今年7月、福島県で初となる郡山営業所を開設した。また4月に鹿児島営業所、10月に福岡支店を新築移転した。山形営業所はこれまでの敷地内で使い勝手の良いようレイアウトを変え、事務所・倉庫・パイプ置場を一新、年内には移転できる。

 姫路営業所は来年2月に新築移転の予定で進んでいる。千葉営業所はなるべく早いうちにリフォームする予定がある。宮崎支店が古く手狭になっているが、まだどうするか決定はしていない。

 ここ数年間に実施した事業所の整備で、向こう10年は大きな投資をせずやっていける。地元密着で在庫販売の強みを生かして売上高400億円に向け邁進していきたい。

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