シリカの分散性高め追従性、密着性向上
住友ゴム工業、スタッドレスタイヤ 「WINTER MAXX 02」を支える超密着ナノフィットゴム
タイヤ 2017-11-08

そのナノフィットゴムを進化させたものが、新開発の超密着ナノフィットゴム。シリカの分散性を高める新ポリマーとクラレが新しく開発した液状ファルネセンゴムという二つの新素材を新たに採用した。
新ポリマーは、シリカの分散性を向上し、局所的に塊となりやすい点を解消させる。これにより、「低歪みでの柔らかさをさらに向上させることができる」(材料開発本部材料第一部課長國澤鉄也氏)という。超密着ナノフィットゴムは、シリカの配合量を増やすのではなく、その分散性を高めたことで、シリカがより細かいネットワークを構築。今まで以上に細かな凹凸に対しての追従性、密着性が向上した。
液状ファルネセンゴムは、軟化剤として使用することで、経年変化の抑制を図った。従来、タイヤを柔らかくするにはオイルを多量に配合する必要があったが、オイルは経年によりタイヤから抜けてしまうため、時間の経過とともにタイヤが硬くなってしまうというデメリットがあった。「オイルが抜けてタイヤが硬くなると、タイヤの性能そのものが変化してしまう。それを改善するため、クラレと共同で住友ゴム独自の骨格を持つ液状ファルネセンゴムを開発した」(材料開発本部材料企画部竹中美夏子氏)。
液状ファルネセンゴムはポリマーそのものと結合するため、オイルのような経年での抜けが少ない。通常、オイルの抜けによる硬化とそれに伴う性能の低下などにより、スタッドレスタイヤは3年での交換が推奨されているが、液状ファルネセンゴムを配合した「WINTER MAXX 02」は柔らかさと効きが持続。4年経っても氷上ブレーキ性能の落ち込みが少ない。「市場でのアンケートでも、長持ちするタイヤが好まれる傾向があった。そのニーズに対し、どのようなアプローチが必要かを検討した結果が経年変化抑制の素材であり、液状ファルネセンゴムだった」(同)。
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