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シリカの分散性高め追従性、密着性向上

住友ゴム工業、スタッドレスタイヤ 「WINTER MAXX 02」を支える超密着ナノフィットゴム

タイヤ 2017-11-08

右から材料開発部本部材料第一部課長國澤鉄也氏、材料開発本部材料第一部大野秀一朗氏、材料開発本部材料企画部竹中美夏子氏


 住友ゴム工業が昨年発売したダンロップ史上最高傑作のスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX 02」。氷上性能や雪上性能といったスタッドレスタイヤに求められる基本性能に加え、ライフ長持ち、効き長持ちという市場で求められる二つの性能も高水準で併せ持つ。氷上ブレーキ性能は、前作のスタッドレスタイヤである「WINTER MAXX 01」に比べ12%向上した。

 その性能を支えている技術の一つが、独自技術である超密着ナノフィットゴム。「WINTER MAXX 01」に搭載したナノフィットゴムをさらに進化させたものだ。

 このナノフィットゴムは小さな歪みに対し、ソフトに反応するよう設計したもの。従来の配合よりもシリカの配合量を大幅に増やすことで実現した。微細な凹凸の凍結路面に対しては追従性が高く、グリップ力を発現する一方で、アスファルトのドライ路面など氷上に比べ歪みの大きなものに対しては、大幅に変形することのない剛性を併せ持っている。「ナノレベルの密着性とマクロレベルの剛性を両立した」(材料開発本部材料第一部大野秀一朗氏)技術だ。

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