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【特集】リトレッドタイヤ

髙瀬商会髙瀬吉洋社長、トーヨーリトレッド後藤高根社長、品質向上に妥協はしない

タイヤ 2017-10-13

髙瀬商会髙瀬社長(右)と後藤社長


 「環境はリトレッドタイヤにとって追い風と言える。今後も品質向上に妥協することなく、投資を進めていく」と語る髙瀬商会の髙瀬吉洋社長、同社と東洋ゴム工業との折半出資会社であるトーヨーリトレッドの後藤高根社長に話を聞いた。

 ■足元の状況
 今期は、従来から販売している大手ユーザーがリトレッドタイヤの比率を上げ、その新規部分を獲得することができた。そのため、足元は順調に推移しており、工場の稼働率についても昨年より高い水準だ。

 トラック・バス(TB)用タイヤの場合、新品タイヤを購入するのか、それともリトレッドタイヤにするのかは、ユーザーの景気に左右される。景気が良ければ新品タイヤ、悪化すればリトレッドタイヤといった具合だ。

 燃料と車両、タイヤが運行三費と言われるが、ユーザーにとっては燃料費と車両費を削ることは難しく、運行三費の中でコストダウンとなるとタイヤのコストを下げることになる。

 また、昨今はドライバー不足という問題があり、運送会社はコストを落として人材に投資をする必要がある。その環境は運送会社、バス会社ともに同じだ。そのため、コストダウンに繋がるリトレッドタイヤを使っていく動きがあり、環境はリトレッドタイヤにとって追い風と言える。

 日本全体で考えれば、人口減の影響もあり、パイそのものは縮小していくだろうが、リトレッドタイヤには、そうした背景がある。需要が急激に伸びることはなくても、着実には伸びていくと考えている。

 当社としては、リトレッドタイヤの品質と安心、安全をこれまで以上に認めてもらえるよう、今後も努力していく考えだ。

 ■製造現場について
 トーヨーリトレッドでは、生産するリトレッドタイヤの7割をリモールド式、3割をプレキュア式で生産している。最近はTB用タイヤのサイズラインアップが増加している。そのため、需給バランスを見ながら、メインサイズになるまでのまだ少量のサイズについてはプレキュア式で、そしてメインサイズとなり量の出るものについてはリモールド式で対応している。

 トーヨーリトレッドは、台タイヤ内部の損傷を把握することができるシアロ検査機や肉眼で見つけることの難しいほど小さな穴を発見する釘穴検査機など、リトレッドタイヤの品質向上に向けた設備を有している。これら設備を有していることで、市場に製品を供給した際の当社の信頼度は高い。今後は、その部分を付加価値として認めてもらえるようにしていきたい。

 ■さらなる品質向上に向けて
 品質向上のためには、それに見合った設備投資が必要になるが、今後も品質向上へは妥協をすることなく、それに必要な投資は進めていく考えだ。

 他社品との値差以上の品質、付加価値のあるものを供給し、付加価値分を再び品質向上への投資に繋げていきたい。

 ■人材について
 当社はこれまで、待遇面の改善を積極的に進めてきた。地元では評価されている。ただ、昨今の人手不足は工場にもいずれ波及してくる。待遇面に加え、省力化に向けた投資も進めていく。

 ■販売面について
 販売面では、従来のユーザーの中でのリトレッドタイヤのシェア拡大に加え、品質に興味のあるユーザー、当社の品質に付加価値を感じてもらえるユーザーを開拓していく考えだ。

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