【特集】リトレッドタイヤ
ヨコハマタイヤリトレッド峯尾和之社長、メーカー系の強み全面に押し出す
タイヤ 2017-10-13

「タイヤメーカー系のリトレッドタイヤ会社としての強みを発揮していくためには、横浜ゴム本体との連携が非常に重要なテーマとなる」と語るヨコハマタイヤリトレッドの峯尾和之社長に話を聞いた。
■リトレッドタイヤを取り巻く環境
更生タイヤ全国協議会の統計によると、右肩上がりだったリトレッドタイヤの需要は、15、16年と2年続けて減少しており、リトレッドタイヤ業界に危機感が高まっている。
中国やアセアン地域など海外から安価な新品タイヤが流入していることが要因と言える。安価な新品タイヤにより、リトレッドタイヤとの価格差が縮まっている。大手運送事業者などのお客様は、そういった安価な海外品を選択することはないと思うが、今後安いものがどれだけ流入し、国内にどれだけ受け入れられるかは注視していく必要がある。拡販していくには、当社が今後ユーザーに対しどのようなメリットを打ち出していけるかだと考えている。
■今期の状況
上期は非常に厳しい結果だった。需要全体がシュリンクしている影響を受けた。
ただ、冬タイヤの需要が出てきた8月の連休前後くらいから、高水準となっている。8月は単月予算もクリアし、9月も高水準だった8月と同レベルにある。この調子でいけば、上期の落ち込み分を随分と取り戻せるのではないだろうか。市場が値上げ基調の中、内部努力による価格抑制を図っていることも需要が増加した一因ではないかと分析している。
■メリットの打ち出し方
タイヤメーカー系のリトレッドタイヤ会社という利点を全面に打ち出していかなければならない。オールヨコハマとしてどう売っていくのか、そこをしっかりと考えていく。
タイヤメーカー系のリトレッドタイヤ会社は、品質保証やアフターサービス面で新品と同様のサービスを提供できるという強みがある。またトレッドゴムのマスターバッチは横浜ゴムから供給されており、トレッドパターンについても新品と同じパターンを使用できるため、横浜ゴムの新品タイヤと遜色のない性能を出すことが可能となる。
新品タイヤとのコラボレーションも大切だ。横浜ゴム本体サイドからの提案のみに頼ることなく、当社からも積極的に提案して進めていきたいと思う。
タイヤメーカー系のリトレッドタイヤ会社として、横浜ゴム本体との連携は非常に重要なテーマだ。
また、それらの利点やリトレッドタイヤそのものについて、まだご存じないエンドユーザーもいるため、そこはもっと訴求していかなければならない。広く認知されるように、これまでTBタイヤの総合カタログの一部に表記されていたリトレッドタイヤを、独自のパンフレットも作成しPR活動を行っている。
■投資計画
現状の市況を考えると、増産投資は慎重に考えていかなければならない。ただ、生産性改善や間接部門の業務改善などでコスト削減できる箇所はまだまだある。そうした部分への投資は積極的に実施していく方針だ。
■人材について
現状の当社の社員構成は、通年ではバランスがとれているが、季節要因への対応など、まだ効率化できる部分はある。年齢構成も、事業所によっては年齢層が高い事業所もある。この先、5-10年経ちリタイアする人の部分をどう手当てするのか。一人抜けたから一人補充するといったように簡単に考えず、一人抜けた分、効率化できる方法を考えるなどの仕掛けは必要だ。
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