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初開催の技能マイスタープレゼンテーションでは匠の技学ぶ

ブリヂストン、「第14回技能グランプリ」および「第2回ソリューションエンジニアコンテスト」を開催

タイヤ 2024-09-09

 ブリヂストンのグループ会社であるブリヂストンタイヤソリューションジャパンは9月4日、夢メッセみやぎ(宮城県仙台市)で「第14回技能グランプリ全国大会」および「第2回ソリューションエンジニアコンテスト全国大会」を開催した。

技能グランプリの様子


 技能グランプリは、トラック・バス(TB)用タイヤのメンテナンスサービス品質の向上、技能マイスター/エキスパートといった指導キーマンの輩出を目的としたもので、2010年の第1回からの今回までの参加者は延べ5,000人以上に上る。

 今回はブリヂストングループおよび関連のTB用タイヤ販売店から362人が地区予選に出場。予選を勝ち抜いた40人がタイヤメンテナンスの知識や作業スキル等を競った。高い技能を有するメンテナンススタッフである「技能エキスパート」8人、その中でも技術、知識が特に優れた「技能マイスター」3人が認定された。

 最優秀賞にはブリヂストンタイヤサービス西日本ミスタータイヤマン鞍月店の五万戸凌氏、優秀賞には同社タイヤサービス茨木店の松本貫太氏、同社タイヤサービス水島店の瀧本雅樹氏が選ばれた。技能マイスターには五万戸氏のほか、ブリヂストンタイヤサービス東日本タイヤサービス札幌東店の高本智之氏、同社タイヤサービス港北店の平形賢治氏が認定された。

初開催の技能マイスタープレゼンテーション


 また、今回から新たな取り組みとして、技能マイスタープレゼンテーションを実施した。販売店やセールスエンジニア、メンテナンススタッフ、関係者など全国大会の参加者に対し、過去に認定された技能マイスターが座学や実演を通じて、メンテナンス知識や技能等を共有した。今回は第9回大会の技能マイスターであるブリヂストンタイヤサービス西日本津山店の新見桂三氏、第10回大会の技能マイスターである同社須恵店の石川信行氏が講師を務め、効果的な部品の清掃・点検を学ぶ実車研修、車輪を取り付ける際に重要となる軸力とトルクの関係を理解する実車研修などを行った。

ソリューションエンジニアコンテストの様子


 一方、ソリューションエンジニアコンテストは、セールススタッフのソリューション実践力・商談スキル、セールススタッフの提案品質の向上によるソリューションエンジニアの育成、裾野の拡大が目的。昨年は、30人がソリューションエンジニアに認定された。

 今回はブリヂストングループおよび関連のTB用タイヤ販売店からセールススタッフ349人が地区予選に出場。予選を勝ち抜いた16人が安全運行、環境負荷低減、経費削減、業務効率化といった輸送事業者の課題に対し、商品・サービス・ネットワークを組み合わせた最適な提案をロールプレイング形式で競った。

 最優秀賞にはブリヂストンタイヤサービス東日本ミスタータイヤマン大曲店の桐田基氏、優秀賞にはブリヂストンタイヤソリューションジャパン札幌販売本部南営業所の細田雄介氏、ブリヂストンタイヤサービス西日本タイヤサービス小牧店の石徹白裕介氏が選ばれた。

 ブリヂストンタイヤソリューションジャパンの仲村克則専務執行役員・ソリューション事業担当は競技会に関し、「リトレッドサービスやサブスクリプションプランであるTPP(トータルパッケージプラン)などのサービス、ビジネスモデルを推進する上で最も重要になるのが、顧客とダイレクトに繋がり、顧客の課題に寄り添いながら、その課題を解決していくことだ。その実現のために、ソリューション店舗ネットワークであるB-selectの強化および人財の育成が必須となっている。具体的には顧客の課題に応じた最適なソリューションを提案できる人財、高品質なメンテナンスを提供できる人財が必要だ。今回の競技会を通じ、顧客課題の解決に貢献するソリューションエンジニア、高品質メンテナンスサービスで顧客の稼働を足元から支える技能マイスター、技能エキスパートの育成を行いながら、当社として提供価値の最大化を進めていく」と語った。

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