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【インタビュー】トーヨーリトレッド小樽工場工場長岡本英樹氏

15年度は過去最高の生産量

タイヤ 2016-06-06


 リトレッドタイヤ(更生タイヤ)を製造・販売するトーヨーリトレッド(本社・新潟県糸魚川市、1999年設立、資本金1億円=東洋ゴム工業50%、高瀬商会50%出資)は、本社のある糸魚川工場の他に小樽工場(北海道小樽市奥沢)を持つ。本紙は今回、小樽工場を取材し、岡本英樹工場長に同工場の現状や道内のリトレッド市場の見通しを聞いた。

 ―道内のリトレッド事情は。
 「国内にあるタイヤメーカー4社のリトレッドタイヤ工場があるのは、北海道だけである。タイヤ4社は、いずれもスタッドレスタイヤに重点をおいた販売政策をとっている。これは9―10月にスタッドレスに履き替え、それを履きつぶす形で通年持たせて、タイヤを切り替える時に脱いだタイヤをリトレッドするという、道内特有の事情によるところが大きい。

 道内では、東洋ゴムが製造するトラック・バス用タイヤの主力商品である『M919』『M929』あたりが一番の売れ筋なので、当社ではこれらの商品を中心にトレッドの貼り替えを行っている」

 ―小樽工場の今の状況は。
 「本来、24時間稼働が11月一杯まで続くが、ここ3年ほどの北海道の事情として、スノー商戦が始まると一気に冬用タイヤを売って、商戦は短期間で終わってしまう。それも11月には終了してしまうので、同月にはフル生産を止め、次の年度に備えるまでやや閑散期となる。

 現在は8時15分から17時15分、17時15分から2時15分の2直体制となっている」

 ―小樽工場の生産量や生産高、販売先は。
 「生産量は15年度ベースで年間2万4000本。生産内容は冬用タイヤ95%(うちスタッドレスタイヤ98%、スノータイヤ2%)、夏用タイヤ5%。15年度の生産高(売上高)は、トーヨーリトレッド全社では14億600万円で、うち小樽工場は3億3300万円を占める。

 主要販売先は、東洋ゴム工業経由の、道内の同社代理店のお得意先で、運送業者が多い」

 ―リトレッド業界の状況はどうか。
 「4―5年前は台タイヤ確保が困難であったが、今は様変わりしている。その背景として、中国で新品タイヤ工場の立ち上げが増えたことや、関税の問題などから国内の台タイヤが中国を中心に海外に出ていくのが少なくなったことがあげられる。

 台タイヤ不足の当時は、お客様から預かったタイヤを台タイヤとして希望のトレッドパターンを貼る、委託リトレッドに当工場もシフトした。その後、委託リトレッドが生産量の70%を占める状況がしばらく続いたが、台タイヤの回収が潤沢になったため、今はその比率は下がってきている」

 ―16年度の生産見通しは。
 「昨年は台タイヤがスムーズに手に入るようになったことや当社の営業努力もあって、15年度は小樽工場として過去最高の生産量と生産高を記録した。

 今年度も環境性と経済性というリトレッドの利点に加え、ゴムとゴムの貼り合わせからくる故障や不具合などはほとんどないという当社の技術力も相まって、生産量はさらに伸びるのではないかと予想する」

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