岡山交通と協業で
住友ゴム工業、タクシー事業者向け空気圧管理サービスの実証実験を開始
タイヤ 2021-12-01
住友ゴム工業は、中四国地域で最大級のタクシー保有台数を誇る岡山交通と同社販売子会社であるダンロップタイヤ中国と協業し、タクシー事業者向けのタイヤの空気圧や温度をリモート監視する空気圧管理ソリューションサービスの実証実験を開始した。実験では日々長距離を走行するタクシーの安全運行をサポートするサービスとしての有効性、点検時間の短縮、タイヤライフの向上、燃料費削減などの具体的な効果を検証し、安全性・経済性の向上に貢献する。
同社は車両リース事業、レンタカー事業では昨年10月から実証実験を行っており、さまざまなデータを蓄積するとともに、事業化に向けての課題の抽出・改善を進めている。(=関連記事:『住友ゴム工業、空気圧管理ソリューションサービスの実証実験開始』)
今回開始する実証実験は、DUNLOPのタクシー用オールシーズンタイヤ「ALL SEASON MAXX AS1 for TAXI(オールシーズンマックス エーエスワン フォータクシー)」を装着する岡山交通のタクシー15台に対して、タイヤの空気圧や温度をリモート監視できるサービスを提供し、その効果を検証する。このサービスでは、駐車場に設置されたアンテナ圏内のTPMS(タイヤ空気圧監視システム)装着車両のタイヤ空気圧や温度情報を一括してタブレット端末などで確認・管理することが可能となっている。
これによって、環境保全を目的にした取り組みを行う運輸事業者の認証制度である「グリーン経営認証」において要求される空気圧の定量管理業務を大幅に軽減することができる。適正な空気圧維持は走行時の燃費向上、ひいてはCO2排出量の削減にも繋がり、経済的な負担が軽くなるだけでなく、SDGs達成にも貢献する。
同社では、自動車産業を取り巻く環境が大きく変化する中、「さらに高い安全性能・環境性能」を実現するため、タイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプトである「SMART TYRE CONCEPT」を掲げている。周辺サービス展開の1つであるタイヤ空気圧管理ソリューションにより、車両の安全・安心な運行を支えることで、これからも安全で事故のない社会づくりに貢献していく。
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