【中国でのタイヤ事業を聞く】横浜ゴムタイヤ企画部長塩入博之氏
技術の評価得られるOEに注力
タイヤ 2016-04-11

経済の失速など、最近ではマイナスのイメージが先行している中国市場。そうした逆風下にあっても、横浜ゴムのタイヤ販売は前年を2ケタ上回る好調を維持している。同社の塩入博之タイヤ企画部部長(3月23日当時、現在は経営企画部長兼秘書室長)に、中国での乗用車用(PC)タイヤ事業の状況と見通しなどを聞いた。
2ケタ成長続き好調
■2015年の状況
直近の中国は、GDP成長率は鈍化の状況ですが、そのような中でも当社のタイヤ事業は、本数ベースで前年比2割程度の成長となり、好調に推移しました。
要因としては、日系を中心とした自動車メーカーとの取り引きが好調だったことが挙げられます。加えて、中国ローカル自動車メーカーとの取り引きも増え、その引き合いが旺盛です。
ローカル自動車メーカーとの取り引きは昨年から伸びており、そこそこのボリュームになってきました。中国国内での環境規制により、カーメーカーは低転がり抵抗や低燃費性能といった要求を高めています。その流れの中で、中国ローカルタイヤメーカーから高性能な外資系タイヤメーカーへとタイヤが置き換わってきています。
■16年の見通し
予算ベースでは、15年比で15%前後成長すると見込んでいます。
実績がまとまった1―2月は、前年に対して2割程上回っており、好調を維持できています。
■中国に立地する工場の稼働状況
中国には生産拠点として、PC用タイヤを生産する杭州優科豪馬輪胎とPC、トラック・バス(TB)用タイヤを生産する蘇州優科豪馬輪胎を有しています。蘇州でPC用タイヤの生産を開始したのは14年からなので、足元ではまだ若干の立ち上げロスがありますが、杭州を含めほぼフル生産に近い状況です。
PC用タイヤの生産能力は現在、両工場合わせ年850万本です。中国はウルトラハイパフォーマンス(UHP)タイヤ、ランフラットタイヤ、スタッドレスタイヤを日本から輸入していますが、9割以上を地産地消で賄っています。
生産能力についても16年には同935万本、17年には同1065万本と増強していく考えです。販売本数が前年比2ケタで伸びていますので、それに見合った拡張で対応していきます。
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