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【新社長インタビュー】住友ゴム工業社長 山本 悟氏

住友ゴム工業、企業体質強化し競争力ある強い収益基盤を確立したい

会員限定 タイヤ 2019-11-11


 3月の社長就任以来、半年が経過した住友ゴム工業の山本悟代表取締役社長。グローバルに構築した生産、販売体制、タイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプトである「SMART TYRE CONCEPT」をベースとして、「体質強化に注力し、強い収益基盤とグローバルでの堅実な成長を確かなものにする」と話す。山本社長に住友ゴム工業の将来像等を聞いた。

 ■社長就任半年を経て
 環境変化の激しい中、企業体質を強化することで、競争力のある強い収益基盤を確立したいと考えている。そのためには総合力が大事だ。個々の力が強くても、それが一体にならなくてはいけない。総合力は、企業としての競争力、成長に繋がると考えており、総合力で競争に打ち勝っていく。

 価値の向上や利益の創造は現場で生み出されるという強い思いがある。市場に近い、お客様に近いビジネスの現場にこそ真実がある。現場に総力を結集させ、成果、価値、利益を生んでいく。そのために、社員一人一人がそれぞれの現場で、最大の価値と利益を生むための問題意識を持つことが非常に大事だ。社長就任後は、国内外の生産、販売拠点を訪れ、こうした自分の考え方を現場に伝えた。

 理想とする組織は、目指す目標に向けて総力を結集できる組織、喜びも苦しみもともにする一体感のある組織だ。穏やかな職場環境の中で自由闊達に意見を言い合える職場づくりに、様々な角度で注力している。

 社員には、自分だけでなく周りを俯瞰し自分で感じて一歩踏み出す、自分の領域をはみ出し周囲とオーバーラップして欲しいと思う。周囲との接点や連携を自ら作り出し議論しながら、どんどん周りを巻き込み、そしていざ決めたら果敢に挑戦して欲しい。

 各拠点を訪れた時、対話の中で社員から様々な意見が出た。具体的な内容も多く、それを聞いて頼もしく感じたし、改めて潜在能力があると認識した。一人一人が切磋琢磨しチームワークを重視する風土を大切にすることで、さらに大きな成果を生むことができ、さらなるステップに行けると実感している。

「SMART TYRE CONCEPT」ベースに車産業の変革に対応

 ■住友ゴム工業の将来像
 当社はここ数年、新工場への投資、工場や販売会社の買収などグローバルで生産、販売体制を構築してきた一方、自動車産業の100年に一度と言われる変革に対しては、17年に「SMART TYRE CONCEPT」を発表し、成長への基盤を築いている。これらをベースにグループの体質強化に注力することで、強い収益基盤とグローバルでの堅実な成長基盤を確かなものにし、経済的価値を追求していく。

 一方で、持続的な成長のためには社会的な価値追求も不可欠だ。当社には400年の歴史を持つ住友の事業精神を基盤にした住友ゴムWAYという企業理念、価値観、行動原則がある。この住友ゴムWAYやCSR活動の基本理念に基づき、ESGの推進、SDGsの達成に向けた貢献に、積極的に取り組んでいきたい。

 強い収益基盤に向けては、

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