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タイヤの性能低下リスクを体験

TOYO TIRE、安全啓発活動などに「ドライブシミュレーター」導入

タイヤ 2019-04-16

 TOYO TIREは実車に近いハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルなどを備えた「ドライブシミュレーター」を導入してタイヤ安全啓発活動のイベントなどで活用していく。

「ドライブシミュレーター」を体験する清水社長


運転席からの景色や車両の揺れなどもリアル


 同社が独自にソフト開発したコンピューター制御により、タイヤの摩耗度による雨天時の制動距離の違いやハイドロプレーニング現象の発生、空気圧の違いによる操縦安定性の違い、タイヤバーストなどをドライバーが体感できる。運転席から見える景色を映すモニターや走行音などを出すためのスピーカー、車両の揺れを再現するための揺動機構など臨場感をリアルに再現している。

 4月7日の「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」で実施した「タイヤ安全啓発活動」ではトレーラーに搭載した2台の「ドライブシミュレーター」を22人が体験。

 体験者からは「空気の入り具合が不十分なタイヤの走行と新しいタイヤの走行の違いが感覚的に分かり、タイヤのメンテナンスの重要性を感じた」(30代女性)。「摩耗したタイヤで運転したことが無く、タイヤから伝わる衝撃も再現されてびっくりした。雪が降った場合のノーマルタイヤと、スタッドレスタイヤの違いも作ってほしい」(50代男性)。「すり減った(摩耗した)タイヤの振動やハンドルの取られ方などリアルに近い疑似体験ができて驚いた。気をつけてタイヤの点検をしていきたい」(40代女性)-などの感想を得た。

 この「ドライブシミュレーター」については神戸北、名古屋茶屋、むさし村山、広島祇園の各イオンモールを含めた6カ所で展開していく予定だ。

 同社では「ドライブシミュレーターを運用していくことでドライバーへ経年変化による性能低下リスクなど疑似体験を通してタイヤについてより理解を深め、日常でのタイヤ点検の重要性を啓発していく」方針だ。

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