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走行性能、快適性能、環境性能の全てに優れるグランドツーリングタイヤ

横浜ゴム、「BluEarth-GT AE51」2月から発売へ

タイヤ 2018-12-11


 横浜ゴムは、低燃費タイヤブランド「BluEarth(ブルーアース)」のグランドツーリングタイヤ「BluEarth-GT AE51」を2019年2月1日から発売する。全57サイズで発売し、19年度中にさらに4サイズを追加する予定。サイズについては、ニーズにより順次拡大していく考えだ。価格はオープンプライス。

 同商品は「走行性能」「快適性能」「環境性能」の全てに優れるグランドツーリングタイヤをコンセプトとして開発。長距離移動することを語源とする「グランドツーリング」に相応しい高品質な走行性能を追求、商品名に「グランドツーリング」を意味する「GT」を取り入れた。

 従来品「BluEarth-A」で定評のあった優れたウェットグリップ性能を確保しながら、低燃費性能を一段と高めた。国内ラベリング制度においては、全サイズで最高グレードのウェットグリップ性能「a」を獲得。転がり抵抗性能では31サイズで「AA」、26サイズで「A」を獲得している。 

 転がり抵抗性能とウェットグリップ性能を高次元で両立しつつ、高レベルの操縦安定性を実現した。パターンには「BluEarth-GT AE51」専用に開発した非対称パターンを採用することで、快適な乗り心地と優れた操縦安定性を両立。ブロック剛性を維持しつつ総エッジ量を増大した稲妻型のライトニンググルーブ、接地圧の均一化やエッジ効果に貢献するブレードカットサイプにより、優れたウェット性能も実現している。

 ゴムには、ダブルシリカとブレンドポリマーを採り入れた「BluEarth-GT AE51」専用ナノブレンドゴムを採用。ウェット性能と低燃費性を両立した。新混合技術「A.R.T.Mixing」によりコンパウンド内部の分散性、均一性が向上。路面との接地面積が拡大し、路面追従性が高まったことで、ウェット性能の大幅な向上に繋がっている。

 また、専用チューニングを施した高剛性構造や接地圧を均一化したトレッドプロファイルが力強く、快適な走りを実現。発熱によるエネルギーロスを抑える2層構造の「低燃費レイヤードゴム」や歪みを低減するサイドプロファイル、放熱効果を生む「ディンプルショルダーデザイン」により低燃費性能も向上している。

走れば感じる絶対的な性能の高さ

アネスト岩田ターンパイク箱根で行われた試乗会


 11月27日、「BluEarth-GT AE51」の試乗会が、アネスト岩田ターンパイク箱根で開催された。全57サイズのラインアップに相応しく、軽自動車から高級セダンまでが用意され、また同じ車種を使って、現行商品であるBluEarth-Aとの比較も行った。

 走りはとにかく上質だ。アネスト岩田ターンパイク箱根は起伏とコーナーに富んだ道路で、下りの鋭いコーナーもあるのだが、そんなカーブでもしっかりグリップし、そしてカーブが終わりハンドルを戻すと、遅れることなくしっかりと追従してくる。段差があっても突き上げるような挙動はなく、上手く吸収している。たわみがなく剛性はしっかりとしているのだが、それでいてしなやかなのだ。操縦安定性と快適な乗り心地が高いレベルで両立されていると感じた。

 当然、直進もしっかり安定、音だって静かだ。プリウスの試乗でもタイヤの音は全く気にならない。

 記者は土日にしか車に乗ることがなく決してプロではないが、そんな記者でも上質なパフォーマンスを感じることができたということ、それが各性能の絶対的なレベルの高さを表していると思う。率直に言って“非常に良いタイヤ”だ。

 ここまで完成度が高いと、次のタイヤはどうするのだろうか。次に同系統のタイヤを発売する時、「BluEarth-GT AE51」を超えていかなければならないわけだ。それは大変だと、素直にそう思った。

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