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【特集】低燃費タイヤ開発を支える基幹技術

横浜ゴム、「ナノブレンドゴム」「オレンジオイル」

タイヤ 2018-05-08

 乗用車用では、最終的に補強材としてシリカを100%使用したタイヤを目指す。「さらなる転がり抵抗低減とウェットグリップ向上を考えると、シリカ100%に行き着く。摩耗性に関しても、乗用車用タイヤであれば同じ補強材として使用されるカーボンブラックと遜色がない」(同)。ゴムとシリカとの橋渡し役であるシランカップリング剤の加工性やシリカ自身の加工性、生産性といった課題を解消していく。「性能向上はもとより、どの工場でも安定して生産できる加工性、生産性の向上を図っている。原材料、練り方含め技術開発を進めていく」(同)。

 同社の低燃費タイヤで、もう一つ欠かすことができないのが「オレンジオイル」。その名の通り、オレンジの皮の成分を原料としたオイルで、配合するとゴムにしなやかさが付与される。しなやかになったゴムはアスファルトの骨材、微細な凹凸の両方に密着。接地面積を稼ぐことができ、ウェットグリップ向上に効果が高い。

 一般的にオイルは、経年とともに抜けたり、隣接パーツに移行したりする。しかし、オレンジオイルは一般のオイルに比べ分子量が高い。そのため、経年による抜けや移行がしにくく、長期にわたってしなやかさを保つことができ、高いウェットグリップを維持することができる。

 今後は「ウェットグリップだけでなく、例えば摩耗に対しても活用できないかと検討している」(同)。ただ、それがオレンジオイルをチューニングした延長線上にあるものなのか、それともオレンジオイルに代わる新原料なのか、現在様々な原料を開発し、検討しているところだ。

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