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天然ゴムとフィラー分散性を「ナノ加工」で実現

東洋ゴム工業、TBタイヤ 省燃費性もう一段向上へ

タイヤ 2018-03-19

 東洋ゴム工業はこのほど、トラック・バス用タイヤの低燃費化の向上を図るため、タイヤに使用するコンパウンド(固形ゴムとフィラーを混合した配合ゴム)中のフィラー(補強性充填剤)を高度に分散させる「ナノ(分子)レベルでの高度なフィラー分散体の形成」を実現させるプロセスの最適化の実現に成功した。

 既存の耐摩耗性を維持しながらゴムコンパウンドのエネルギーロスを従来に比べおよそ20%制御できるというもので3月12日、大阪・西天満の電子会館で「自動車タイヤのさらなる低燃費化に向けた独自技術の進化について」と題して開催した技術説明会で明らかにした。

 トラックやバスなど運送機関において環境規制への対応、運輸効率性の向上など掲げられている課題の対処として、「運送車両に使用されるトラック・バス用タイヤの耐摩耗性能の充足と低燃費性能をさらに向上させることが解決の糸口として期待されている」(同社)ことが開発の背景にある。

 トラック・バス用タイヤの主原料として用いられている天然ゴムは、ミキサーによってコンパウンドを作製してもフィラーが均一に分散しきれず、凝集塊(ダマ)として残存し、この状態に動的変形が加わるとフィラーの接触などによってエネルギーロスが生じ、燃費性に影響を及ぼす。

 今回、同社はコンパウンド中のフィラーをより高度に分散させるためコンパウンド製作前に固形ゴム中のフィラー構造を最適化するといった、新しいナノ加工プロセスを開発。コンパウンド作製の前工程として、固形の天然ゴムをラテックス化し、カーボンブラックを特殊な溶液中で解砕しながらナノレベルに分散させ撹拌、共凝固させることで、プロセスの最適制御をする。

ゴム中のフィラー状態。従来加工法㊧と新規加工法

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