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氷上のグリップ力が向上 安心感が違う!

ブリヂストンのスタッドレスタイヤ「BLIZZAK VRX2」の実力

タイヤ 2018-01-29


 年明け以降、寒波の襲来で大雪に見舞われている日本列島。冬の自動車の足元を支えているのがスタッドレスタイヤだ。1月20日、ブリヂストンは冬用タイヤのテスト拠点である北海道プルービンググラウンド(北海道士別市)で、昨年9月1日に発売した乗用車用スタッドレスタイヤ「BLIZZAK VRX2」の試乗会を開催、記者もその実力を体感した。

 「BLIZZAK VRX2」が目指したのは、BLIZZAK史上最高の氷上性能と高い摩耗ライフ性能、そして静粛性。同社スタッドレスタイヤの基幹技術である発泡ゴムを進化させるとともに、新技術の搭載により、従来品である「BLIZZAK VRX」対比で、氷上ブレーキ10%短縮、摩耗ライフ22%向上、静粛性向上(騒音エネルギー31%低減)と大幅な性能向上を実現した。

 VRX2に新たに搭載された発泡ゴムが、「アクティブ発泡ゴム2」。VRXに搭載したアクティブ発泡ゴムをさらに進化させたものだ。粒径の小さなシリカを新配合することで従来に比べポリマーを細分化でき、より多くの摩擦力向上剤を投入しても、グリップ力に寄与するポリマーとだけ効果的に結合させることが可能となった。その結果、柔らかさ、除水力は高レベルなまま、トレッドゴムが接地面である除水後の氷で粘りを発揮、グリップ力の大幅な向上に繋がっている。

 またトレッドパタンは、VRXに比べあえてサイプ(細かな溝)を減らし、間隔を適正化することで、ブロック剛性を向上させた。それにより、ブレーキ時のブロックの倒れ込みを抑え、接地性が大幅にアップしている。

 ブロック剛性がアップしたことは摩耗ライフの向上にも繋がっている。トレッドパタンの変形が抑制されるため、摩耗の原因となるタイヤと路面のすべりを低減し、ロングライフを実現している。静粛性向上には、空気の流れを分散する「マルチアングルグルーブ」と「アクティブ発泡ゴム2」のミクロの気泡、水路が持つ吸音機能の組み合わせが寄与している。

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