日本ゼオンは7月31日、徳山工場(山口県周南市)で「植物原料由来などのエタノールからブタジエンを高効率で生成する技術」を実証するベンチ設備を竣工したと発表した。

竣工した新設備で非化石由来ブタジエンの高効率な生産技術を実証

 この技術は、横浜ゴムと開発を進めている。非化石由来資源活用によるカーボンニュートラル社会の実現のみならず、ナフサに依存しない新たな原料調達方法を確立し、事業のサステナビリティ促進を図る取り組みとも位置付ける。

 その成果は、新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業」を通じて創出した。同事業には東京科学大学、理化学研究所も参画する。

 ベンチ設備は、2027年1月の本格稼働を予定。そこで生成したブタジエンから作り出すポリブタジエンゴム(ブタジエンゴム)を用いて横浜ゴムがタイヤの試作・走行テストを実施し、大規模実証に向けたデータ収集する。

 その後は、2030 年までにパイロット設備(商業化に向けた連続実証設備)で社会実装に必要な技術を確立し、 2034 年に非化石由来ブタジエンの事業化を目指す計画だ。

 現地で同日行った竣工式には、経済産業省、NEDO、山口県および周南市、横浜ゴムから来賓を招くとともに、工事関係者、徳山工場長の本間彰執行役員をはじめとする日本ゼオン関係者ら 46人が出席した。

竣工式の出席者