ブリヂストンは、スタッドレスタイヤ「BLIZZAK WZ-1」に搭載される業界初の新技術「親水性向上ポリマー」で、日本ゴム協会主催の第38回日本ゴム協会賞を受賞した。

授賞式の様子

 同賞は、ゴムならびにその周辺領域における科学、技術又はその産業分野の発展に寄与し、その著しい功績を残した会員に対し授与されるもの。

 ブリヂストンの「BLIZZAK」は、これまで独自技術の「発泡ゴム」やトレッドパタンの進化によって、氷上路面に存在するタイヤの滑る要因となる水の膜を除去し、氷上性能を高めてきた。一方で、どうしても完全には除去しきれないわずかな水を、スタッドレスタイヤのさらなる性能向上に活かせないか、という開発者の強い想いと熱意がこの研究の原動力となった。

 その結果、革新的な材料技術が同研究を通じて誕生した。今回受賞した「親水性向上ポリマー」は、この取り除けないわずかな水をも利用し、グリップへ変換するという新しい発想で、氷上性能の向上に寄与している。

氷上性能を高める「親水性向上ポリマー」のイメージ

 「親水性向上ポリマー」は、2025年9月から発売された「BLIZZAK WZ-1」で初めて搭載されており、高いICEコントロール性がもたらす安定感のある走りにより、冬道でのさらなる安心・安全を足元から支えている。

 今回の受賞は、親水性とゴムの強度という、これまで相反する関係にあった2つの特性を、分子レベルでの設計により両立させた点が高く評価されたもの。特に、路面の水膜をしっかりと捉えてグリップ力に変えるという新しい発想を、実際のタイヤ製品で実現したことが大きな評価ポイントとなった。