日本ゼオンは1月10日、石油樹脂「Quintone(クイントン)」を独自技術で水素化する設備を水島工場(岡山県倉敷市)に導入すると発表した。2017年1月に着工し、7月に操業開始する予定。投資額は12.3億円。投資額の一部には、岡山県からの「拠点工場化等投資促進補助金」を活用する。

 「Quintone」は近年、紙おむつなど衛生材料用のホットメルト接着剤の材料としても使用されている。今回の設備導入により、衛生材料用途で高まっている臭気低減のニーズに対応する。

 また、水素化することでVOCの低減にも繋がるため、衛生材料以外にも自動車用絶縁テープや低臭気、低VOCが求められる特殊な粘着テープへの用途展開が可能になるとしている。

 水島工場の「Quintone」の生産能力は年4万トン。同社では、水素化する設備を活用していくことで、高付加価値化とともにシェアの向上を図っていく方針。