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2025年12月期第2四半期業績

ニチリン、日本、北米は減収減益

決算 2025-08-19

 ニチリンの2025年12月期第2四半期(1~6月)業績は、売上高が357億3,200万円で前年同期比1.5%減、営業利益が49億1,700万円で同0.7%増、経常利益が43億2,700万円で同29.3%減、純利益が30億1,700万円で同21.2%減だった。

 セグメント別にみると、日本は、売上高が171億3,300万円で同0.2%減、営業利益が13億7,500万円で同27.4%減。国内向け販売高は顧客への価格転嫁も含め回復した一方、北米、中国向け輸出の減少により減収減益となった。

 北米は、売上高が69億4,000万円で同11.0%減、営業利益が5億4,700万円で同25.0%減。北米市場は引き続きHVの需要は好調だったが、一部顧客における販売低迷の影響を受けて減収。また、追加関税の影響もあり減益となった。

 中国は、売上高が49億4,900万円で同12.9%減、営業利益が6億6,900万円で同1.4%増。現地メーカーへの販売は堅調だったが、日系メーカーの長引く販売低迷により減収。また、人員削減効果もあり減益となった。

 アジアは、売上高が121億4,200万円で同1.9%減、営業利益が16億4,500万円で同15.9%減。アジア市場はおおむね堅調に推移したものの、北米向け輸出の減少により減収減益となった。

 欧州は、売上高が41億2,700万円で同14.3%増、営業利益が9,900万円で同330.4%増。欧州メーカー向け販売増加により増収増益となった。

通期業績予想を修正

 同社は、2025年12月期通期業績予想を修正した。自動車業界では、関税に起因する米国向け輸出の減少により、生産調整や収益圧迫が発生し ており、事業活動への影響が顕在化。同社も事業環境の変化に対応すべく、生産体制やサプライチェーンの見直しを検討しており、特に主力市場の米国では、関税によるコスト増加への対応が急務となっている。このため、同社では顧客への価格転嫁を進める方針のもと、積極的に値上げ交渉を行っており、現在も調整を継続している。 こうした状況を踏まえ、売上高は子会社であるNICHIRIN ATCO TEXASを連結対象に含めたことにより当初予想を上回る見込みだが、利益は前回予想を下回る見込みとなった。これは、関税によるコスト増加に加え、為替差損の影響も一因となっている。

 ■2025年12月期通期業績予想
 ◇売上高=736億円(前回予想728億円、増減率1.1%増)◇営業利益=91億円(同94億円、同3.2%減)◇経常利益=86億円(同96億円、同10.4%減)◇純利益=50億円(同58億円、同13.8%減)

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