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2024年12月期業績

ニチリン 、売上高713.5億円、1.0%増

決算 2025-02-13

 ニチリンの2024年12月期業績は、売上高が713億5,600万円で前期比1.0%増、営業利益が91億8,400万円で同4.5%減、経常利益が103億8,200万円で同1.6%減、純利益が61億7,100万円で同4.3%増だった。

 セグメント別にみると、日本は売上高が357億7,100万円で同1.7%増、営業利益が38億800万円で同10.3%増。国内で能登半島地震や一部メーカーの出荷停止の影響を受けたが、原材料や賃金増の顧客への価格転嫁や日本への生産移管を含めた北米向け輸出拡大、さらなる円安が寄与した。

 北米は売上高が144億4,500万円で同6.6%増、営業利益が11億400万円で同9.2%減。日系メーカーが得意とするHVの需要が好調に推移したことに加え、昨年7月からハーレーダビッドソン用部品の納入開始もあり増収。一方、利益は輸入関税コストの増加や一過性の品質費用の発生等が響いた。

 中国は売上高が112億8,000万円で同10.7%減、営業利益が14億1,400万円で同9.6%減。EV化が着実に進む中で、現地メーカーへの販売が増加した一方、日系メーカーの販売低迷により減収減益となった。

 アジアは売上高が247億9,500万円で同8.3%増、営業利益が33億3,100万円で同3.8%減。半導体等部品の供給不足の緩和に加え、グループ内最適生産による北米への販売増加により増収だった。

 欧州は売上高が68億4,100万円で同8.3%増、営業利益が4,000万円で同55.1%減。売上高はHV販売が増加した顧客向け、2輪車用部品の販売増が寄与した。

 2025年12月期通期業績予想は、売上高が728億円で前期比2.0%増、営業利益が94億円で同2.4%増、経常利益が96億円で同7.5%減、純利益が58億円で同6.0%減。

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