2025年3月期第1四半期業績
藤倉コンポジット、産業用資材は増収減益、引布加工品は営業損失に
決算 2024-08-09
藤倉コンポジットの2025年3月期第1四半期(2024年4~6月)業績は、売上高が94億3,500万円で前年同期比1.4%増、営業利益が9億5,000万円で同11.9%減、経常利益が12億1,700万円で同0.6%減、純利益が10億8,200万円で同22.9%増だった。
セグメント別にみると、産業用資材は売上高が54億8,500万円で同6.9%増、営業損失が4,100万円(前年同期は6,300万円の利益)。
工業用品部門は、国内・海外共に自動車関連部品の受注回復が進んだことにより増収となったが、住宅設備関連は流通在庫過多が解消されず営業損失となった。制御機器部門は、海外向け半導体市場が堅調に推移した。一方で、国内向け半導体市場は減産が底を打ったものの、流通在庫過多解消に時間を要す見込み。医療市場もコロナ禍で増産した医療機器の流通在庫調整が続いており、増収減益となった。
引布加工品は売上高が7億8,700万円で同36.1%減、営業損失が2,900万円(同3,900万円の利益)だった。
引布部門は、自動車関連部品は堅調に推移、電気・電子分野向けの部材や一般ゴム引布の受注も好調に推移した。一方、製造費用等の増加により増収減益となった。加工品部門は、国内向け舶用品が引き続き低調に推移、防衛関連製品も大きく減少したことにより、減収減益。印刷材料部門は、2024年3月期で事業撤退した。
スポーツ用品は売上高が30億7,700万円で同7.7%増、営業利益が11億7,600万円で同4.7%増。
ゴルフ用カーボンシャフト部門は、主力モデルがグローバルで好調を継続し、増収増益。アウトドア用品部門は、アウトドア・キャンプ市場における販売店の在庫過多の影響やゴールデンウィーク明けからのシューズ類販売伸び悩みおよび円安による仕入価格高騰を受け、減収減益となった。
その他は売上高8,400万円で同0.4%減、営業利益900万円で同36.5%増。
運送部門は、荷動きに大きな変化はないが、自社便の稼働率向上により減収増益となった。
2025年3月期通期業績は、売上高392億円で前期比3.7%増、営業利益39億円で同7.6%増、経常利益43億円で同10.3%増、純利益が32億円で同1.6%減を見込んでいる。
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