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2025年3月期第1四半期業績

三ツ星ベルト、国内ベルトは増収増益

決算 2024-08-08

 三ツ星ベルトの2025年3月期第1四半期(2024年4~6月)業績は、売上高が224億4,300万円で前年同期比9.2%増、営業利益が15億9,100万円で同21.5%減、経常利益が23億2,000万円で同28.5%減、純利益が44億3,800万円で同102.5%増だった。

 セグメント別にみると、国内ベルトは売上高が69億3,300万円で同0.6%増、営業利益が22億2,600万円で同6.1%増。

 自動車部品分野は、新車向けにおいて一部カーメーカーの認証不正問題に伴う生産停止の影響により販売が低調だったが、トラックなどの補修市場向けの販売が好調だったため増収。産業機械分野は、他社からの切り替えによって搬送ベルトの販売が好調だったが、射出成型機用や半導体・液晶製造装置用の伝動ベルトと合成樹脂素材の販売が低調だったため減収となった。

 海外ベルトは売上高が121億7,500万円で同10.2%増、営業利益が4億5,700万円で同29.4%減。

 自動車部品分野は、補修市場向けはアジアでの市中在庫の調整と景気低迷継続の影響を受け販売が低調だったが、新車向けは中国・米国の四輪車電動ユニット用やインドの二輪車後輪駆動用の販売が好調だったため増収。産業機械分野は、OA機器向けは東南アジアの販売が好調だったが、補修市場向けは市中在庫の調整と景気低迷継続の影響を受け販売が低調だったため減収となった。利益に関しては連結子会社の事業整理に伴う費用計上により減益となった。

 建設資材は売上高が19億1,700万円で同42.7%増、営業利益が8,800万円で同120.0%増。

 建築防水向けは大規模工場の屋根防水改修工事によって増収。土木遮水向けは廃棄物処分場などの超大型の工事物件が寄与し増収となった。

 エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、電子材料、仕入商品などが含まれるその他は売上高が14億1,600万円で同11.9%増、営業利益が5,000万円で同48.7%減。電子材料分野では、データセンタ用のメタライズ加工基板の大口受注や、導電性ペースト材の国内外での新規顧客開拓により増収となった。

 2025年3月期通期業績は、売上高885億円で前期比5.3%増、営業利益90億5,000万円で同16.6%増、経常利益86億円で同10.5%減、純利益93億円で同30.9%増を見込んでいる。

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