2024年12月期第2四半期業績
クリヤマホールディングス、北米事業は増収増益
決算 2024-08-08
クリヤマホールディングスの2024年12月期第2四半期(2024年1~6月)業績は、売上高が403億2,600万円で前年同期比9.9%増、営業利益が27億8,000万円で同22.9%増、経常利益が31億600万円で同21.5%増、純利益が21億900万円で同17.5%増だった。
セグメント別にみると、アジア事業は売上高が134億8,300万円で同0.6%減、営業利益が13億7,300万円で同17.2%増。
アジア事業のうち、産業資材事業は売上高が85億6,000万円で同4.0%減、営業利益が11億円で同16.0%減。主要顧客である建機・農機をはじめとした産業用機械メーカーの生産台数が減少した影響を受け、尿素SCR用モジュール・タンクや各種樹脂・ゴム製品などの販売が減少。また、中国では景気低迷により、建機の生産台数が軟調に推移したため、同国での関連商材の販売が減少した。
スポーツ・建設資材事業は売上高が45億3,800万円で同5.3%増、営業利益が4億3,900万円で同約57倍。スポーツ資材は、公共の体育館をはじめとする文教施設における改修物件の需要を着実に取り込んだことから、体育館用床材の販売が増加。建設資材は、鉄道施設の安全対策強化に伴う改良・改修工事の増加を背景に、ホーム先端タイルやノンスリップタイル・点字タイルに加え、大判セラミックタイルなど、オリジナル製品の販売が増加。また、商品構成の改善により大幅な増益となった。
その他事業は売上高が3億8,400万円で同13.7%増、営業損失が1億6,500万円(前年同期は1億4,500万円の損失)。イタリアのスポーツアパレルブランド「MONTURA」は、ブランド認知度の向上を図るべく、SNSでの情報発信や山岳イベントへの参加など、販促強化に努めた結果、オンラインおよび店舗の販売が増加。ダストコントロール事業は、ECサイトにおける業務用衛生製品の販売が増加した。利益面は広告宣伝に伴う費用などを吸収できず損失となった。
北米事業は売上高が237億6,300万円で同18.5%増、営業利益が17億2,500万円で同41.4%増。堅調な米国経済を背景に、幅広い分野で各種ホース・継手の需要が増加。また、米国本社・物流倉庫の移転・拡張をはじめとした物流機能の最適化を推進したことが販売機会を拡大する契機となった。さらに、円安の影響が加わったことで増収となった。また、売上高の増加に加え、製造および物流コストの抑制に努めたことで増益となった。
北米事業をカテゴリ別にみると、産業用樹脂ホース「Tigerflex」は、農業、製造業、鉱業など、多岐にわたる関連分野での販売が総じて堅調に推移。特に農業や土木関連の販売が好調だった。
高機能/汎用樹脂ホース・飲料用ホース「Kuri Tec・Accuflex」は、大手飲料メーカー向け飲料用ホースの販売が引き続き高水準を維持。また、灌漑用ホースの販売が底堅く推移した。
ペイントスプレーホース・下水配管洗浄用ホース「Piranha」は、外壁塗装用ペイントスプレーホースは、市場在庫の適正化に伴う需要回復が継続し、販売が増加。また、下水配管洗浄用ホースの販売が堅調に推移した。
ゴムホース・その他は、オイル・ガス、産業、建設関連向けの低圧用、高圧用ゴムホースは底堅い需要により販売が増加。また、米国における消防用ホースの販売が堅調に推移した。
欧州・南米・オセアニア事業は売上高が30億7,800万円で同0.2%増、営業利益が3億2,000万円で同8.8%減。
主力の「消防用ホース・ノズル」の販売がスペイン、ポルトガルおよび南米地域における消防機関向けに堅調に推移。農業・一般産業分野向け「レイフラットホース」の販売が底堅く推移したが、アルゼンチンをはじめとした地域におけるオイル・ガス市場向け長距離送水用「大口径レイフラットホース」の販売が減少した。2024年1月に設立したオセアニアの販売会社については、4月から本格的に営業を開始。また、北米事業との連携を強化し、米国の消防機関向けに「消防用ホース」の販売を拡大するなど、グループのシナジー効果による生産稼働率の向上に努めた。これらに円安の影響が加わったことから増収となったが、アルゼンチンの子会社に対する超インフレ会計の適用がマイナス要因となったことから減益となった。
2024年12月期通期業績は、売上高730億円で前期比1.9%増、営業利益44億円で同10.8%増、経常利益49億円で同8.4%増、純利益33億円で同13.0%減を見込んでいる。
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