2024年3月期第1四半期業績
藤倉コンポジット、産業用資材は減収減益、引布加工品は増収減益
決算 2023-08-10
藤倉コンポジットの2024年3月期第1四半期(2023年4~6月)業績は、売上高が93億500万円で前年同期比3.4%減、営業利益が10億7,800万円で同5.4%減、経常利益が12億2,400万円で同18.2%減、純利益が8億8,000万円で同26.4%減だった。
セグメント別にみると、産業用資材は売上高が51億3,200万円で同10.0%減、営業利益が6,300万円で同73.1%減。
工業用品部門は、主要顧客の生産は一部回復基調にあるものの、顧客の流通在庫過多の影響により、受注に結び付かず、稼働率が低下したことで損失。制御機器部門は、医療市場は堅調に推移。半導体、液晶市場は海外向け製品の増産など好材料も見られたが、引き続き低調に推移し、減収減益となった。
引布加工品は売上高が12億3,200万円で同3.0%増、営業利益が3,900万円で同24.5%減。
引布部門は、一般ゴム引布の建材用製品や電気・電子分野向けの部材などが好調に推移したが、原材料費やエネルギー費などの高騰の販売価格への転嫁が追いつかず、増収減益。印刷材料部門は、国内と米国で事業撤退発表後に受注が増加したが、原材料費やエネルギー費などの高騰の販売価格への転嫁が追いつかず、増収減益。加工品部門は、航空機用の救命設備が受注減少したが、海外向け舶用品が好調に推移し、増収増益となった。
スポーツ用品は売上高が28億5,600万円で同8.2%増、営業利益が11億2,300万円で同15.0%増。
ゴルフ用カーボンシャフト部門は、米国モデル「VENTUS」、日本モデル「SPEEDER NX」の主力モデルを中心にグローバルで好調な販売が継続。また、多くのクラブメーカー向けOEM品の受注も堅調に推移し、大幅な増収増益。アウトドア用品部門は、円安による仕入価格高騰の影響を受けたものの、ハイキング・トレッキング市況の回復基調を背景に販売が好調に推移し、増収増益となった。
その他は売上高が8,400万円で同10.8%減、営業利益が600万円で同65.8%減。
運送部門は、自動車関連の荷動きの低迷、原油価格の継続的な高騰による燃料費の高止まりにより、減収減益となった。
2024年3月期通期業績は、売上高399億円で前期比1.9%減、営業利益41億円で同7.5%減、経常利益42億円で同18.4%減、純利益34億円で同13.9%減を見込んでいる。
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