2023年12月期第2四半期業績
クリヤマホールディングス、アジア事業は減収減益、北米事業は増収減益
決算 2023-08-09
クリヤマホールディングスの2023年12月期第2四半期(2023年1~6月)業績は、売上高が366億9,800万円で前年同期比5.0%増、営業利益が22億6,200万円で同10.2%減、経常利益が25億5,700万円で同5.7%減、純利益が17億9,500万円で同6.9%減だった。
セグメント別にみると、アジア事業は売上高が135億6,400万円で同7.4%減、営業利益が11億7,100万円で同26.8%減。
アジア事業のうち、産業資材事業は売上高が89億1,500万円で同0.6%増、営業利益が13億900万円で同8.3%減。主要顧客である日系建機・農機メーカーへのゴム・樹脂商材の新規採用品目が増加した一方で、欧州乗用車メーカーの生産台数が想定を下回ったため、尿素SCR商材の販売が減少。また、中国の経済回復が足踏み状態にあることから同国の建機生産台数が減少し、関連商材の販売が伸び悩んだ。損益面では価格転嫁のタイムラグに為替の影響が加わった。
スポーツ・建設資材事業は売上高が43億1,000万円で同20.3%減、営業利益が700万円で同96.4%減。スタジアム、体育館などの文教施設における改修、新設物件への営業強化が奏功し、「モンドトラック」(陸上競技用全天候舗装材)および体育館用床材「タラフレックス」(弾性スポーツシート)の販売が増加。また、鉄道駅舎案件を受注したことにより、「エンシン階段」の販売が増加した。一方、国内の商業施設で使用される 「スーパー・マテリアルズ」(大判セラミックタイル)は民間の大型設備投資案件が一巡したことから販売が減少した。
その他事業は売上高が3億3,800万円で同7.8%減、営業損失が1億4,500万円(前年同期は3,800万円の損失)。
イタリアのスポーツアパレルブランド「MONTURA」は、名古屋に直営店を出店したことで店舗販売が増加したが、eコマース、量販店における販売が伸び悩んだ。損益面では広告宣伝活動や新規出店に伴うマーケティング費用が増加した。
北米事業は売上高が200億5,900万円で同11.7%増、営業利益が12億2,000万円で同1.3%減。
旺盛な需要を捉えるため、物流機能の最適化に向けた取り組みが各種ホース・継手の販売機会を獲得する契機となった。一部の市場動向に減速感があるものの、米国政府のインフラ投資により建設業が活況だったことをはじめ、 幅広い分野で総じて需要が底堅く推移。これらに円安の影響が加わった。損益面では高止まりが続く物流費および人件費の影響や支店倉庫の新設、機能改善に伴う費用が発生した。
北米事業のうち、産業用樹脂ホース「Tigerflex」は、農業関連の需要に一時的な陰りが窺えたものの、製造業、鉱業、インフラ整備に関連する建設業等、多岐にわたる関連分野の需要が高水準を維持したことから販売が好調に推移した。高機能/汎用樹脂ホース・飲料用ホース「Kuri Tec・Accuflex」は、大手飲料メーカーやコンビニエンスストア向けに飲料用ホースの販売が高水準を維持したことに加え、製造業の活況を受け、エアーツール用や配送用ホースの販売が増加。 ペイントスプレーホース・下水配管洗浄用ホース「Piranha」は、市場の在庫調整が続く外壁塗装用ペイントスプレーホースは販売が軟調だった一方、インフラ整備が活況だった影響を受けて下水配管洗浄用ホースの販売が好調に推移した。ゴムホース・その他は、オイル・ガス関連需要が減少傾向にあるものの、製造業、一般産業などにおける新規顧客獲得に加え、建設業において好調な需要が継続したことから、低圧用、高圧用共にゴムホースの販売が増加。また、消防ホースの旺盛 な需要を見越した営業体制強化が功を奏し、米国市場のシェア獲得が進展したため、販売が好調に推移した。
欧州・南米事業は売上高が30億7,400万円で同31.5%増、営業利益が3億5,100万円で同51.7%増。
欧州域内および南米地域における地産地消の優位性を活かした営業活動により消防機関向け「消防用ホース・ノズ ル」および農業・一般産業分野向け「レイフラットホース」の販売が増加。また、アルゼンチンにおけるオイル・ガス生産量の増加に牽引され、長距離送水用「大口径レイフラットホース」の販売が増加した。損益面ではアルゼンチンの子会社に対する超インフレ会計適用がマイナス要因となったものの、適切な需要の取り込みと価格転嫁による増収効果があった。
2023年12月期通期業績は、売上高710億円で前期比0.7%減、営業利益42億円で同7.9%減、経常利益46億円で同7.5%減、純利益33億円で同9.3%減を見込んでいる。
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