2023年3月期第3四半期業績
オカモト、生活用品は増収増益
決算 2023-02-13
オカモトの2023年3月期第3四半期(2022年4~12月)業績は、売上高が732億4,700万円で前年同期比8.7%増、営業利益が53億5,600万円で同21.5%減、経常利益が62億7,900万円で同23.3%減、純利益が39億3,800万円で同27.1%減だった。
セグメント別にみると、産業用製品は売上高が476億3,300万円で同11.1%増、営業利益が2億1,300万円で同89.0%減。
一般用フイルムは、コロナ対策による人流抑制が緩和され需要が回復したことにより増収。工業用フイルムは、半導体向けの急減速、ステッカー用の低迷により減収。建材用フイルムは、鋼板用を中心に堅調に推移し販売増となったが、自動車加飾用は中国市況の影響により売り上げは前年同期並みとなった。多層フイルムは、工業用の需要が減少し減収。壁紙は、引き続き販売価格の是正を行いつつ、新規での大口受注があり増収となった。農業用フイルムは、豊作による作物価格の下落の影響により生産者の資材購入意欲の低下による市況低調の影響を受けながら、価格改定効果により増収。自動車内装材は、半導体不足の影響で市況は低調ながら、新モデルの受注により増収。フレキシブルコンテナは、石油化学向けの需要が回復し増収。粘着テープは、包装用テープの販売が堅調に推移し増収。工業テープは、電材向けおよび精密機械向けテープの新規取込みにより増収。食品衛生用品は、スーパー向けラップフイルム・小巻ラップは新規採用もあり増収となったが、手袋衛生用品は販売単価下落の影響により減収となった。食品用吸水・脱水シートであるピチット製品は、漁獲量の増加により水産加工向けは販売好調だったが、一般家庭向けが減少し売り上げは前年同期並みとなった。研磨布紙等は、機械工具商向け、精密加工用フイルム製品および半導体向けの研磨材が堅調で増収となった。
生活用品は売上高が254億9,700万円で同4.6%増、営業利益が64億5,200万円で同5.5%増。
コンドームは、外出自粛の緩和による需要の回復および訪日客の一部回復の影響により増収。浣腸は、主要ドラッグチェーン受注増および輸出が堅調で増収。除湿剤は、店頭販売価格(値上げ)の影響により店頭での動きが鈍化したことで減収。カイロは、需要期12月の気温が低下したことで店頭の動きが活発化し増収。手袋は、家庭用の販売は堅調だったが、産業用手袋が減少し減収。メディカル製品のうち滅菌器は、受注減少も価格改定により売り上げは前年同期並み。ブーツおよび雨衣は、店頭価格上昇で販売が鈍化し減収。シューズは、コロナによる行動制限が緩和され、高齢者向けはやや低迷したが全般的に回復傾向にあり増収となった。
物流受託事業および太陽光発電事業のその他は売上高が26億6,000万円で同1.9%減、営業利益が2億6,000万円で同12.4%増となった。
2023年3月期通期業績は、売上高920億円で前期比2.7%増、営業利益65億円で同13.8%減、経常利益74億円で同20.5%減、純利益47億円で同15.7%減を計画してしている。
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