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2025年3月期業績

オカモト、生活用品は減収減益

決算 2025-05-13

 オカモトの2025年3月期(2024年4月~2025年3月期)業績は、売上高が1,091億700万円で前期比2.8%増、営業利益が87億100万円で同13.3%減、経常利益が97億6,400万円で同19.2%減、純利益が66億7,400万円で同9.7%減だった。

 セグメント別にみると、産業用製品は、売上高が746億2,800万円で同5.1%増、営業利益が13億3,800万円で同38.4%減。

 一般用フイルムは、価格改定を実施したもののが市況が低迷し微減収。工業用フイルムは、滞留していた市場在庫も減少し、ステッカー用が好調で増収。建材用フイルムは、価格改定の実施に加え新規商圏の獲得があり増収。多層フイルムは、食品包装用、医療用および工業材料用が堅調で増収。壁紙は、住宅着工件数の低迷が継続し減収。農業用フイルムは、価格改定の実施に加え新商品の発売で増収となった。

 自動車内装材は、中国での日系メーカー生産減少の影響はあったものの、北米市場の好調が継続したことで増収。フレキシブルコンテナは、石油化学向けの需要が減少し減収。粘着テープは、包装用テープが堅調に推移し増収。工業テープは、眼鏡用および車輛用が好調に推移し増収。食品衛生用品のうち、ラップはスーパーマーケットおよび外食関連の新規獲得があり増収となった。

 食品用手袋は、価格競争が激しく減収。食品用給水・脱水シートであるピチット製品は、外食向けの好調に加え食品加工向けも堅調で増収。研磨布紙等は、半導体向けの研磨剤が得意先の在庫調整により減収となった。

 生活用品は、売上高が342億3,700万円で同1.8%減、営業利益が92億6,700万円で同4.6%減。

 コンドームは、新商品の発売およびインバウンド顧客増加により増収。また、海外は中国景気低迷の影響を受けたが増収。浣腸は、主要小売店での新規定番採用などがあり増収。除湿剤は、店頭販売が堅調に推移し増収。カイロは、当初暖冬傾向だったが年明けからの気温の低下で店頭販売が増加し前期並み。手袋は、家庭用手袋は大手得意先取引減少のため減収。医療用手袋は競争激化により販売減。産業用手袋は価格改定に加え新規獲得もあり増収。メディカル製品のうち滅菌器は、市況の落ち着きにより減収となった。

 物流受託事業および太陽光発電事業を含むその他は、売上高が35億1,300万円で同5.1%増、営業利益が4億3,300万円で同26.0%増となった。

 2026年3月期業績は、売上高1,090億円で前期比0.1%減、営業利益57億円で同34.5%減、経常利益70億円で同28.3%減、純利益43億円で同35.6%減を見込んでいる。

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