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2023年3月期第3四半期業績

三ツ星ベルト、国内ベルト、海外ベルトとも増収増益

決算 2023-02-08

 三ツ星ベルトの2023年3月期第3四半期(2022年4~12月)業績は、売上高が638億2,700万円で前年同期比14.6%増、営業利益が72億8,000万円で同21.3%増、経常利益が80億2,600万円で同20.3%増、純利益が56億900万円で同18.3%増だった。

 セグメント別にみると、国内ベルトは売上高が215億9,700万円で同3.2%増、営業利益が71億3,800万円で同19.7%増。自動車用ベルトの売上高は、四輪車用システム製品の新機種立ち上げなどが寄与し増加、補修向けはバス・トラック用ベルトが増加。一方、二輪車用補修向けはユーザによる在庫調整に伴い需要が減少。自動車用ベルト全体では増加した。一般産業用ベルトは、半導体不足による顧客での生産調整の影響を受けたことなどから減少。一方、搬送ベルトは、食品業界や物流業界向けの販売がいずれも好調に推移し、補修需要も回復してきたことから増加した。加えて、合成樹脂素材においても市況の回復や、キャストナイロンなどの主力製品の拡販活動が寄与し、売上高が増加した。

 海外ベルトは売上高が346億8,500万円で同29.5%増、営業利益が31億4,500万円で同22.4%増。自動車用ベルトの売上高は、四輪車用については、ゼロコロナ政策の影響が残る中国では減少したが、東南アジアを中心に回復。一方、二輪車・多用途四輪車用については、米国での補修市場の在庫調整等の影響を受け、その他の地域においては堅調に推移したが、前年同期比微減。自動車用ベルト全体では増加となった。一般産業用ベルトは、東南アジアや欧米にて、新規需要拡大、拡販活動に努めた結果、売上高が増加。また、OA機器用ベルトについても半導体不足の解消により、顧客の生産が回復し、売上高が増加した。また、為替の円安影響も寄与した。

 建設資材は売上高が35億5,700万円で同12.5%減、営業利益が1億3,700万円で同4.5%減。建築部門は新型コロナの影響を受け、建築防水工事の遅れがあったものの、公共物件を中心に改修工事市場の回復により、売上高は増加。一方、土木部門は完成工事物件の減少や規模の縮小が影響し、売上高は減少した。

 エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、電子材料、仕入商品などで構成されるその他は、電子材料の拡販もあり、売上高が39億8,600万円で同2.6%増、営業利益が1億2,200万円で同1.8%増となった。

 2023年3月期通期業績は、売上高830億円で前期比10.9%増、営業利益87億円で同13.9%増、経常利益94億円で同9.9%増、純利益68億円で同6.6%増を計画している。

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