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2023年3月期第3四半期業績

バンドー化学、自動車部品事業は増収増益

決算 2023-02-08

 バンドー化学の2023年3月期第3四半期(2022年4~12月)業績(IFRS)は、売上収益が783億100万円で前年同期比12.4%増、コア営業利益が57億5,900万円で同8.5%減、純利益が46億500万円で同16.6%減だった。

 セグメント別にみると、自動車部品事業は売上収益が366億8,000万円で同19.9%増、営業利益が26億2,800万円で同8.2%増。国内は、自動車生産台数の回復に伴い、補機駆動用伝動ベルト(リブエースなど)の販売が増加。海外は、米国および中国において主要顧客の減産により、補機駆動用伝動ベルトなどの販売が減少したが、欧州地域において新規顧客の開拓による補修市場向け製品の販売が増加し、アジア地域においても四輪・二輪車メーカーの生産が回復し補機駆動用伝動ベルト、補機駆動用伝動システム製品およびスクーター用変速ベルトなどの販売が増加した。

 産業資材事業は売上収益が271億4,700万円で同7.7%増、営業利益が26億5,600万円で同3.0%減。一般産業用伝動ベルトは、国内では民間設備投資の増加により産業機械用伝動ベルトの販売が増加。海外では積極的な顧客開拓が奏功し、各国・地域において産業機械用伝動ベルトの販売が増加した。運搬ベルトは、国内において樹脂コンベヤベルト(サンラインベルト)の販売は増加したが、コンベヤベルトの販売は減少した。

 高機能エラストマー製品事業は売上収益が113億400万円で同7.4%増、営業利益が3億7,600万円で同30.0%減。機能フイルム製品は、国内において非住宅関連の需要が回復したこともあり、建築資材用および工業用フイルムの販売が増加。精密機能部品は、主要顧客の生産回復もあり、精密ベルト、高機能ローラおよびブレードなどの販売が増加した。一方で、原材料調達価格の高騰の影響で減益となった。

 その他の事業といたしましては、ロボット関連デバイス事業、電子資材事業および医療機器事業などで構成されるその他事業は、売上収益が37億2,000万円で同5.0%減、営業利益が3,300万円で同88.0%減。医療機器事業において主力製品の償還価格下落の影響もあり減収減益となった。

 2023年3月期通期業績は、売上収益1,010億円で前期比7.7%増、コア営業利益70億円で同19.0%増、純利益54億円で同345.8%増を計画している。

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