2023年3月期第2四半期業績
オカモト、生活用品は増収増益
決算 2022-11-11
オカモトの2023年3月期第2四半期(4~9月)業績は、売上高が464億2,100万円で前年同期比4.3%増、営業利益が31億300万円で同31.3%減、経常利益が39億7,700万円で同23.4%減、純利益が25億1,700万円で同22.8%減だった。
セグメント別にみると、産業用製品は売上高が300億7,100万円で同6.4%増、営業損失が1億1,500万円(前年同期は13億5,500万円の利益)。
一般用フイルムは、原材料価格高騰の影響もあり市況での買い控えの影響で減収。工業用フイルムは、半導体関連の急減速、ステッカー用途の低迷により減収。建材用フイルムは、床材・鋼板用が堅調に推移し、自動車加飾用が中国市況における回復の兆しにより売上高は前年同期並み。多層フイルムは、工業用の需要が減少し減収。壁紙は、新規案件の受注で増収。農業用フイルムは、堅調に推移し増収となった。
自動車内装材は、半導体を中心とした部品供給問題が継続し、各自動車メーカーでは計画通りには増産ができていない状況下のなか、新規採用アイテムにより増収。フレキシブルコンテナは、石油化学向け需要が減少し減収。粘着テープは、包装用テープの販売が堅調に推移し増収。工業テープは、車輌用の需要が堅調で増収となった。
食品衛生用品は、ラップフイルムが堅調だったものの、衛生用品が販売単価下落の影響により売上高は前年同期並み。食品用吸水・脱水シートであるピチット製品は、外食関連で消費者の行動制限が少しずつ緩和されたことで徐々に回復し増収。研磨布紙等は、機械工具商向け研磨布、精密加工用フイルム製品および半導体向け研磨材の売り上げが伸長したことで増収となった。
生活用品は売上高が162億6,300万円で同1.0%増、営業利益が41億100万円で同3.4%増。
コンドームは、コロナ禍の影響も徐々に小さくなってきており、郊外ドラッグストアなどで販促活動を実施したことで増収。また、海外は引き続き好調だった。浣腸は、新規導入および輸出が堅調で増収。除湿剤は、市況の低迷により売上高は前年同期並み。カイロは、気温が高かったことにより販売店への導入時期が遅くなり減収となった。
手袋は、家庭用は新規採用および使い切り手袋が堅調で増収。産業用は価格改定を実施したことで売上高は前年同期並み。メディカル製品のうち滅菌器は、市況は回復傾向なものの、半導体を含む材料などの入荷遅延による生産数量減少の影響で減収となった。
ブーツおよび雨衣は、コロナ禍の影響により主要顧客であるホームセンターの来店客数減少の影響により減収。シューズは、市場が徐々に回復傾向にあり増収となった。
物流受託事業および太陽光発電事業を含むその他は、売上高が17億7,500万円で同0.7%減、営業利益が1億7,900万円で同7.0%増となった。
2023年3月期通期業績は、売上高920億円で前期比2.7%増、営業利益65億円で同13.8%減、経常利益74億円で同20.5%減、純利益47億円で同15.7%減を計画している。
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