コラム「Front Line」
値上げ待ったなしの危機的なコスト上昇
会員限定 連載 2023-10-02
近年、原材料高騰などを背景に値上げを進めてきたゴム製品だが、数字からみると、さらなる値上げの必要性を示している。
数値の一例として日銀企業物価指数を挙げる。その2023年8月の数値(2020年時点の価格=100)をみると、原材料やユーティリティの上がり具合とゴム製品との間の乖離が鮮明だ。
原材料、ユーティリティでは合成ゴムが157.0、カーボンブラック、酸化チタンが含まれる無機顔料が144.2、事業用電力が123.9、都市ガスが140.4、主に中小工場のボイラーに使用されるA重油が194.7。事業用電力を除くすべてが140を超え、A重油に至っては200、つまり2倍に迫る。
一方でゴム製品は、
-
コラム「Front Line」
「ナノテラス」により広がるゴムの見える世界
連載 2023-12-04
-
コラム「Front Line」
オールシーズンタイヤが目指す省資源化という環境寄与
連載 2023-11-27
-
コラム「Front Line」
好業績の裏にある外部環境と地力
連載 2023-11-20
-
コラム「Front Line」
自動車生産回復でも続くCRの苦戦
連載 2023-11-13
-
コラム「Front Line」
円安の輸出増が招く弊害
連載 2023-11-06
-
コラム「Front Line」
モビリティショーで聞かれたゴムへの期待
連載 2023-10-30
-
コラム「Front Line」
日本の自動車産業が描く未来はどうか
連載 2023-10-23
-
コラム「Front Line」
EVが要因で苦戦もEVはチャンスかもしれない
連載 2023-10-16
-
コラム「Front Line」
拡大する東南アジアと縮小する日本のマーケット
連載 2023-10-09