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コラム「Front Line」

自動車、半導体など多くの産業を揺るがす欧州PFAS規制案の行方

会員限定 連載 2023-08-07

 欧州化学品庁(ECHA)に提出されているフッ素化合物(PFAS)の規制案。対象にフッ素ゴムやフッ素樹脂を含むため、原案通りの法制化ならば、自動車、半導体、医療、航空・宇宙、食品などへの影響は深刻と言われている。

 PFAS規制案の動向に関しては、8月7日付のゴム報知新聞1面で詳細を報じており、こちら(https://gomuhouchi.com/materials/52635/)を参照いただきたいが、規制案は修正の余地を残す。

 今回の規制案は予防原則から提出されたもので、データに基づいていないという問題点も指摘されている。ECHAは9月25日まで、PFASに関するパブリックコメントを募集(年明けには2度目を募集見通し)している。個社だけでなく、例えば自動車などサプライチェーンを通じた産業界でフッ素ゴムやフッ素樹脂の必要性を訴え、規制案の修正に繋げていくことが重要になる。

 フッ素ゴムは、合成ゴムの中で最も高機能で高価な品種だ。一方で

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