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震災から10年―ゴム・樹脂業界から見た防災、復興、被災地支援

シバタ、様々な事象に沿ったカタログを作製

ラバーインダストリー 2021-04-06

災害や防災に活用できる資材を1つにまとめる

 災害に対し、新たなアプローチを行っているのが工業製品商社のシバタだ。同社はホースやベルトといったゴム関連製品だけでなく、土木建設資材、水道器材、保安電設資材など幅広い分野の製品を取り扱っているが、それら取り扱い製品の中から河川災害復旧に焦点を当てた「河川災害復旧資材特集カタログ」とそれに雨水対策を加えた「河川災害復旧資材特集カタログ 雨水対策資材編」を2020年に作製した。両カタログとも、イラストを用い、遮水シートや護岸材、土のう、緑化資材、サクションホース、止水板、法面保護シートなどの同社取り扱い製品が実際にどこで用いられているかが分かりやすく説明されている。



 カタログ製作のきっかけとなったのが、2019年の台風15号と19号だ。千葉県を中心に首都圏で記録的な暴風となった15号で、被災地の千葉県全域にブルーシート約6万枚を供給。一方の関東、中部、東北で数多くの河川が決壊した台風19号では、応急処置の資材としてブルーシートだけでなく、フレキシブルコンテナやサクションホースなど多数の資材を供給した。

 同社の強みが倉庫機能を持つ支店・営業所を全国44カ所、小規模物流倉庫を福島県郡山市と栃木県宇都宮市の2カ所、大規模物流倉庫を香川県坂出市の1カ所に有している点。そのネットワークを活かし、全国のどこで大規模災害が発生しても、迅速に対応し被災地に物資を供給できる体制を整えている。坂出市の大規模物流倉庫に関しては1、800坪の敷地を有し、在庫の7~8割が災害に対応した製品だ。

 「台風の際は、被災地に対し全国44カ所の事業所から在庫していた資材を迅速に供給できたと思うが、当社の土木資材のイメージはまだまだ弱いと感じた。そのため、災害や防災に活用できる資材を1つにまとめた分かりやすいカタログが必要と感じ、作製した。カタログを作製したことにより、Webで検索される頻度も高まり、またイラストを活用し分かりやすくしていることで、相手に説明しやすくなったと同時に当社の若手営業マンにとっても勉強になっている。2020年は熊本県で豪雨災害が発生したが、その際も当社に要請があり、迅速に応じることができた」(坂本伸二取締役営業企画部長)

 9月には「複合災害に備えて コロナ+1資材調達特集カタログ」を作製した。コロナ対策を想定した製品のほか、避難所関連対策製品、+1として豪雨など様々な複合的災害を想定した資材・製品を掲載している。昨年11月から今年2月にかけて新型コロナだけでなく、鳥インフルエンザが全国に広がったことで、フレキシブルコンテナや長靴の需要が増加。同名Webサイトへのアクセスも日増しに増加している。

 シバタでは、今後も様々な事象に沿ったカタログの作製を念頭に置いている。

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