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Zoomで開催

日本ゴム精練工業会、2021年度臨時総会及び講演会開く

その他 2021-12-13

 日本ゴム精練工業会(野田明志会長=TPRノブカワ社長)は12月2日、「2021年度臨時総会」及び加藤事務所加藤進一社長による「講演会」を、Zoomで開催した。今回の主要議題は①新入会員・日東化工の紹介②2022年度役員改選の件③今後の総会等関連スケジュールと研修会の件④会員各社の近況報告――の4案。

野田会長


加藤社長


 冒頭、野田会長が「今年もコロナに翻弄された1年だった。現在は、感染者が少なくなってきたが、新たにオミクロン株が脅威となっているため、今回の臨時総会もWeb開催となった。コロナには精練業界も影響を大きく受け、需要はまだら模様となった。これに加えて原材料や物流費の高騰、自動車減産と、精練業界を取り巻く現況は予断を許さない状況といえる」とあいさつした。

 野田会長あいさつの後、新たに入会した日東化工が紹介された。同社の坂下尚彦社長は「ポスティコーポレーションの紹介により、今回入会することになった。当社はゴム精練事業を祖業に、現在はゴムシートなどの製品も製造している。このゴム精練事業を通して、工業会会員に貢献できるように努力し、工業会及びゴム業界の発展に寄与していく」とあいさつした。

 次に2022年度役員改選の件について審議された。役員改選にあたり野田会長が「私の会長任期は、東京五輪までとの約束だったが、五輪が1年間延期されたため、今年まで務めてきた。今回の五輪開催を機に、会長職をバトンタッチしたい」とあいさつした。

 後任の会長には、理事会において畑中康平角一ゴム工業社長に会長就任が要請されており、今回の臨時総会において、満場一致で畑中社長の次期会長就任が決定した。畑中会長による新体制は、来年4月開催予定の「2022年度定期総会」からスタートする。

 畑中次期会長は「野田会長が会長就任以降一貫して掲げてきた①ゴム産業界において存在感のある工業会にする②会員企業に対してより一層魅力のある工業会にする③需要先からより一層信頼される工業会及び業界にする、の3つの目標を継承し、強い意志を持って工業会の運営を行っていきたい」とあいさつした。

 続いて会員各社の近況報告が行われ、コロナ感染拡大や自動車減産などによる需要減少、原材料価格や物流費の上昇の影響が大きいことが報告された。

 「2021年度臨時総会」に続いて、加藤事務所加藤進一社長による「最新の原材料需給状態について」と題した講演会が開催された。加藤社長は、①最新の原材料需給状態について②材料不足はいつ解消されるか?③ゴム業界の動き④ゴムタイヤ会社は脱炭素、カーボンニュートラルにどう対処すべきか?――をテーマに解説した。

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