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業界に先駆けて「飛び火認定」を取得

早川ゴム、屋上シート防水の新工法発売

工業用品 2021-12-13

 早川ゴムは、屋上防水用の塩化ビニル樹脂系シート「サンタックIBシート」の新たな防水仕様「IB-HDF-CLT工法」の販売を開始した。

「IB-HDF-CLT工法」の施工イメージ


 「サンタックIBシート」は、従来のRC・ALC等の建築物で多く採用されてきたが、早川ゴムでは、CLT(木材の繊維方向が層ごとに直交するように重ねて接着した大版のパネル)建築物にもいち早く注目し、CLT建築向けのシート防水工法の開発に早くから取り組んでおり、北海道林産試験場CLT性能評価実験棟「Hokkaido CLT Pavilion(2020年度グッドデザイン賞)」等にも採用されている。

 同社では今回、さらなる改良を進めるためにCLT建築の普及に積極的に取り組む岡山県のハウスメーカー、ライフデザイン・カバヤとの協業により「IB-HDF-CLT工法」の開発に成功したもの。

 CLTはコンクリートに比べて10倍、鉄の400倍の断熱性能があり、一度火がついても炭化層が形成され、内部までなかなか燃えていかないという特徴も併せ持つ優れた材料。

 しかしCLT建築物を建てる際には、フラットな屋根に施工できないという問題があった。こうしたハードルをクリアするために、ライフデザイン・カバヤと共同で仕様検討を進め、フラットに近い状態で施工することが可能になった。

 また、業界に先駆けて「飛び火認定」を取得したことで、防火地域・準防火地域でも、フラットな屋根のCLT建築物を建てることができるようになった。

 ライフデザイン・カバヤでは、「IB-HDF-CLT工法」を、CLT建築の標準工法のひとつとして採用し、FC加盟店にも展開することで販売拡大していく。

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