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近隣の園児達を招待し観察会

住友ゴム工業、市島工場で国蝶オオムラサキが羽化

その他 2021-06-25

 住友ゴム工業は6月25日、市島工場(兵庫県丹波市、山本浩正工場長)でオオムラサキの羽化が始まったと発表した。オオムラサキは1957年に国蝶に選ばれ、現在は準絶滅危惧種に指定されており、自然環境を測定する目安になる指標昆虫のひとつになっている。

オスのオオムラサキ(2019年撮影)



 同工場では工場内に建てたケージの中で、2007年からオオムラサキの育成に取り組んでいる。2011年からは毎年、近隣の幼稚園や保育所の子ども達を招待し、観察会を実施している。

 今年は新型コロナウイルス感染症対策を講じ、6月22、23、24日に、近隣の認定こども園「あいいくの丘」と「いちじまことも園」の園児を招き、観察会を実施。園児たちは初めて見るオオムラサキの美しさに息をのみ、目を輝かせながら熱心に観察していたという。観察会後には、工場に併設されたゴルフ科学センターを開放。園児達は広い芝生の上を自由に足りまわるなど楽しんだ。

オオムラサキをのぞき込む園児達


ゴルフ科学センターのテストコースで遊ぶ園児達



 市島工場は敷地(18万2,000平方メートル、ゴルフ科学センター含む)の約7割が緑地という豊かな自然環境を生かし、様々な環境保全活動を行っている。オオムラサキの育成は、2007年に幼虫の餌となるエノキの木を種から育てることから始まり、木が1メートル程度に育った2011年から幼虫をケージに放ち、羽化に成功。育成に際しては、川西市環境審議会専門委員・兵庫丹波オオムラサキの会会長の足立隆昭氏をアドバイザーに、毎年オオムラサキの美しい姿を観察している。

市島工場



 また、岡山県にあるタイヤのテストコース内でも、市島工場のノウハウを活用し、オオムラサキの育成に取り組んでいる。

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