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【コラム】天然ゴムと共通点の多い”チョコレート”

スイスの高級チョコレート「リンツ」、サステナビリティも先進的に取り組む

その他 2019-11-13

 スイスの高級チョコレートとして日本でもファンの多い「リンツ」。1845年にスイス・チューリッヒに誕生し、1879年にはそれまでザラついていた舌触りをまろやかに、口溶けの良い製法を確立。以来、世界に愛されるチョコレートを提供し続けている。

 チョコレートとゴム、思いのほか共通点がある。原料となる天然ゴムやカカオ、それぞれ産地が限られている一次産品で、また製法工程では“練り”が品質を大きく左右し、企業秘密でもある。そして近年はサステナビリティが重要な取り組みとして掲げられている。

講演するツィメルマン社長


 さる10月24日開催されたフォルボ・ジークリング・ジャパン(佐藤守社長)の設立50周年感謝の会ではリンツ&シュプルングリージャパンのアンドレ・ツィメルマン社長が記念講演を行い、講演の一部でリンツ&シュプルングリー社のサステナビリティについてその活動内容に触れた。

 それによると同社では「リンツ&シュプルングリーファーミングプログラム」に沿って、ガーナのカカオ農家とそのコミュニティを支援。カカオ豆の品質向上と収穫量を増加させるためのトレーニングプログラムの提供やカカオ農家の作業・生活環境の改善とインフラの構築、さらにリンツがガーナから購入するカカオに対して支払う奨励金で学校やビレッジソースセンターを建設するなど将来にわたってカカオ農家を支援している、というものだ。

 「ガーナから購入するカカオについてはほぼトレーサビリティを構築できている。欧州市場ではトレーサビリティに敏感な購買層も多い」(ツィメルマン社長)

 また、健康面での効果も推している。「チョコレートダイエットや認知症、高血圧の予防など健康志向に高カカオチョコレートが注目されてきているが、カカオ率70%、85%、90%、99%のチョコレートを開発したのもリンツが先鞭をきった」(同)。

 「カカオ率90%のチョコは、小さく割って舌でゆっくり溶かしながら、ワインを飲むと楽しめる」(同)と、「大人の嗜好品」として、欧州では認識されてきているようだ。ちなみに世界で最もチョコレートを食べる国民はドイツで1人当り年間12キロ。日本はその6分の1の2キロだが、アジアではトップクラスという。

 なお、フォルボの樹脂ベルトはリンツの欧米工場に設置され、長年活躍している。

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