ゴムやスポンジなど0.1ミリまで高精度で加工
ニッピ機械が「軟素材用スライサー」を拡販
その他 2016-01-25

「軟素材用スライサー」自動昇降型
ニッピ機械(本社・兵庫県加西市、青田崇社長)は、ゴムやスポンジなど軟素材を安定した高い精度で薄くスライスする「軟素材用スライサー」の販売に注力している。
「軟素材用スライサー」はゴムをはじめスポンジ、不織布、発泡スチロールなどの軟素材の厚みを35ミリから最小スライス厚み0.1ミリまで、±0.05ミリの誤差範囲という安定した高い加工精度を持つスライサー。ゴム硬度で30―90度まで対応し、スライス最高有効幅は450ミリまで。
標準的な作業に加え①幅60ミリでスライス斜め加工②外周部のみのスライス加工―といった特殊スライス加工やパターン漉き作業も可能だ。
操作はPC制御つきでタッチパネル操作とメモリー機能を搭載、作業の効率化と加工精度を高めている。
「軟素材用スライサー」の使用例としてゴム製品の場合、原反から任意の厚みにスライス加工することで工業資材、ホース、タイヤ、パッキン類の加工に応用される。
またスポンジ類では表皮と任意の厚みにスライス加工を施し、卓球用ラバー、化粧品パフ、各種生活資材などの加工に使用されている。このほか紙やゼラチン、繊維、皮革などの軟素材の加工用途にも高い実績を持っている。
自動車分野をはじめ家電機器なども軽量化のニーズが高まり、ゴムなど柔らかく粘りのある素材をいかに高精度で薄く加工するかといった技術が求められており、「標準機をもとにニーズに合わせたカスタマイズ化にも対応し、加工の最適化を図ってから供給する」(青田社長)体制を整え、拡販につなげて行きたい方針だ。
同社では、これまでゴム工業資材や搬送ベルトなどに向けたスリット加工を施す「スリッター」でもゴム業界で高い実績を誇っている。
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