国産にこだわったチューブなど
金星ゴム工業がパーフロ押出成形品開発
工業用品 2016-01-25
金星ゴム工業(東京都墨田区、杉本浩志社長)は、卓越した耐薬品性や耐油性、耐溶剤性などを有するパーフロロエラストマーの押出成形チューブ「ビーナス・パーフロロ・チューブ」及び「ビーナス・パーフロロ成形品」を開発した。昨年12月16―18日に東京ビッグサイトで開催された「セミコンジャパン2015」で初披露し、今年1月から本格展開を開始した。
パーフロロエラストマーを使用した製品は、Oリングや板材用などとして広く使用されている。しかし大半が海外メーカー製品であり、国内メーカーが開発に参入した例は殆ど無いのが現状となっている。
金星ゴム工業では、材料段階から成形・製品化まで一貫した「メイド・イン・ジャパン」製品の実現を目指し、開発に着手した。同社は開発に当たり、永年に亘り蓄積してきた独自配合や押出成形技術などを積極的に活用し、1年以上の期間を経て製品化を実現した。
パーフロロエラストマー押出チューブ「ビーナス・パーフロロ・チューブ」は、ケトン、エステル、エーテル、酸、アルカリなど多くの薬品に耐性を発揮するほか、耐油性や耐溶剤性にも優れることが特徴となっている。
また耐圧縮永久歪み性も抜群で、例えば200℃で70時間の試験条件下においても僅か15%以下となっている。さらに機械的強度にも優れ、20MPa以上となっている。
「ビーナス・パーフロロ・チューブ」は、展開当初は内径1ミリ×外径3ミリ、同2ミリ×同4ミリ、同3ミリ×同5ミリ、同4ミリ×同6ミリ、同5ミリ×同8ミリ、同6ミリ×同8.5ミリ、同7ミリ×同10ミリの7サイズで展開され、他サイズもニーズに応じて製作が可能。
用途としては半導体や医薬品製造機器向けに最適で、これら分野主体に他の分野に向けても、幅広く拡販を図って行く方針。
なお「ビーナス・パーフロロ成形品」も、パーフロロエラストマーの金型成形や押出成形に最適となっている。耐薬品性や耐油性・耐溶剤性などの優れた特徴を有する製品を、ニーズに的確に合致した形状で実現する。
問い合わせは金星ゴム工業(電話03・3619・0561)まで。
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