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TASCと産総研が開発

耐環境特性最高水準のフッ素ゴム複合材料

原材料 2016-02-01

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は1月25日、単層CNT融合新材料研究開発機構(TASC)と産業技術総合研究所(産総研)が、世界最高水準の耐環境特性を有するフッ素ゴムの複合材料を開発したと発表した。フッ素ゴムに単層カーボンナノチューブ(CNT)を添加することで実現した。石油掘削装置などのシーリング、自動車などの金属ガスケット代替、化学プラントの高温部シールへの適用や燃料輸送への適用など、ゴム材料の適用範囲の拡大が期待される。

 今回、NEDOのプロジェクトとして、カーボンブラックなど既存のフィラーに用いられる方法では分散させることができない単層CNTを、高度なネットワーク構造を保ちながらゴムなどのエラストマー材料中に超高分散させる技術を開発。これにより耐熱性、耐熱水性といった耐環境特性を大きく向上させた。

 フッ素ゴムの場合は、単層CNTを種々の工程により分散し、フッ素ゴムと有機溶媒中で混合、最後に有機溶媒を除去することで単層CNTとフッ素ゴムのマスターバッチを作製した。280℃でも貯蔵弾性率の低下はほとんど起こらず、劣化が抑制される。基材に1キロ当り1万円程度と比較的安価なフッ素ゴムを用いても、フッ素ゴムの中で耐熱性の高いパーフロロエラストマーに匹敵する耐熱性が実現できる。そのため、同80―100万円とされるパーフロロエラストマーではコスト面で使用できなかった用途への展開も見込まれる。

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