フコク物産は8月29日、交流プラザ蔵楽(山形県南陽市)で開催された東の麓酒造の創業130周年記念イベント「東の麓感謝祭」に協賛した。

イベントの様子

 同社が製造委託・販売する純米大吟醸「富々美(ふふみ)」を会場で提供・販売し、地域住民らに訴求した。

 感謝祭では、東の麓酒造が手掛ける20種類以上の日本酒を楽しめる試飲企画をはじめ、ステージでは仲野益美東の麓酒造社長と杜氏3人によるトークショーも行われた。甘酒やジュースなどのノンアルコールドリンクも用意され、多くの来場者でにぎわった。

 また、チケットにはフコク物産が協賛した「富々美」オリジナルグラスが付属した。

「富々美」オリジナルグラス

 「富々美」は、同社グループ会社のフコク物流・山形営業所が南陽市で生産するブランド米「つや姫」を使用し、東の麓酒造が醸造する日本酒。

 フコク物産グループは、農業従事者の高齢化や後継者不足などの地域課題を背景に、2021年から南陽市で米作りに着手している。

 同商品は2026年、「Kura Master 2026」で金賞、「Tokyo酒チャレンジ2026」「Milano Sake Challenge 2026」でそれぞれ銀賞を受賞するなど、国内外で評価を高めている。

「富々美」

 日本酒造りのきっかけについて木部美枝フコク物産社長は、「米を作っているのなら、次の段階としてお酒を造ってみませんか、というタイアップの話を東の麓酒造さんからいただいた」と振り返る。

 東の麓酒造は、「市の過疎化が進み、田んぼの担い手も減少する中でフコク物産グループの取り組みには大変励まされている」と言い、さらに同社が生産する米の品質を高く評価した上で、「富々美」について「冷やでも熱燗でもおいしく、温度に関係なく楽しめるのが一番の特徴」と魅力を語った。

 フコク物産グループは南陽市でアグリビジネスを展開する一方、2026年3月にはバイオプラスチック材料の量産・安定供給を目指す合弁会社「フコクHEMIX」も同市に設立した。

 こうした事業活動を通じて地域との関係を深めており、今後も南陽市との共生を図りながら、地域に根差した事業展開を進めていく。