日本ゼオンは、SOLIZE Ureka Technologyと提携し、プラント設計業務における形式知化を通じた業務改革を実現した。これにより、安定・安全生産の肝となるプラント設計業務の効率化と品質向上を実現し、競争力の強化を図るとともに、ベテラン社員のノウハウ継承による次世代人材育成への貢献も期待される。

 日本ゼオンでは、事業拡大と設備の高度化が進む中で、安定・安全生産に欠かせないプラント設計業務の効率化と品質向上がかねてから大きなテーマとなっていた。

 その一つが、化学プラント設計において非常に重要なP&ID(配管計装図)の作成およびレビュー業務。P&IDは、設計から建設、運転、保守に至るまでのエンジニアリングの基本となる重要資料であり、その作成には高度な知識や経験を要するため、属人化や知見活用の観点で課題を抱えていた。

 そこで、日本ゼオンとSOLIZE Ureka Technologyは、当該業務のプロセスを見える化するとともに、暗黙知のノウハウを言語データとして整理したシステムを構築。同システムでは、単なるデータの蓄積ではなく、活用しやすいノウハウの形式知化を定義することで、設計者が必要な情報を一目で瞬時に判断することが可能となった。

 さらに、構築した設計ノウハウ資産を将来にわたって活用し続けるために、設計者の“探しやすさ”に着目したプラットフォームを整備することで、迅速なデータ参照が実現した。これにより、形式知を組織の資産として蓄積できるうえ、業務効率化や設計品質向上といった効果が生まれている。