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海洋環境修復への応用に期待

リケンテクノスなど、「微生物コンポジット型」プラを開発

原材料 New! 2026-07-15

 リケンテクノスは6月25日、理化学研究所(理研)、産学連携型・大学発ベンチャーのサーマス(千葉県市川市)と共同で、「微生物コンポジット型」プラスチックを開発したと発表した。微生物を、その機能を保持したままプラスチック内部に固定化する独自技術で、微生物を徐々に放出(徐放)する機能を付与できるため、水質浄化やブルーカーボンの生育環境改善など、海洋・湖沼環境修復への応用が注目される。

 今回開発したのは、生分解性プラスチック中に特定の微生物を分散させることで、使用時には十分な機械特性を維持しつつ、一定の環境条件下で微生物の代謝機能や環境改善機能を発現させることを可能にする技術という。リケンテクノスの高分子材料設計・加工技術、理研の環境微生物学・材料情報学 ・医学/免疫学分野における基礎研究力、サーマスの好熱性・耐熱性微生物に関する実用的知見を融合し、材料設計からネイチャーポジティブ(生態系回復の国際的な目標)に役立つ環境応用までを一体的に検討する形で開発を進めた。

 その最大の成果は、微生物の生存性と機能性を維持したまま、材料内部に組み込む技術を確立したことにある。これにより、環境条件に応じて機能を発現する新たな材料設計が可能となり、水環境中においても機械特性を維持しつつ、微生物機能を保持・発現させるプラスチック材料の具体化に成功した。水環境に限られず、より広範な環境条件下における応用の可能性も示しており、ワンヘルス(人と動物、環境の健全性を包括的に守ること)やネイチャーポジティブ社会への貢献が期待されるという。

 今後は、この技術を基盤に、環境配慮型材料の高度化および水環境・土壌・生態系修復への応用を進め、社会実装に向けた開発を加速していく。社会実装の第一段階として2026年7月、横浜港でブルーカーボン保持担体に活用する実証試験を開始する計画だ。

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