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2025年3月期第3四半期業績

リケンテクノス、トランスポーテーションは増収増益

決算 2025-01-31

 リケンテクノスの2025年3月期第3四半期(2024年4~12月)業績は、売上高が958億7,700万円で前年同期比1.7%増、営業利益が78億4,300万円で同20.4%増、経常利益が83億3,600万円で同18.7%増、純利益が51億1,700万円で同8.1%減だった。

 セグメント別にみると、トランスポーテーション(自動車、鉄道、船舶市場等)は、売上高が305億6,100万円で同4.1%増、営業利益が35億9,600万円で同42.4%増。

 国内では、自動車生産は減少したものの、同市場へのエラストマーコンパウンドの販売において高騰した原材料の価格転嫁が進んだことで増収。海外では、ASEAN市場における日系自動車生産の減少に伴い販売が減少したものの、北米の日系自動車生産の増加および高騰した原材料の価格転嫁が進み増収となった。利益は、国内のエラストマーコンパウンドの新規拡販と国内外の販売価格の適正化により増益となった。

 デイリーライフ&ヘルスケア(医療、生活資材、食品包材市場等)は、売上高が278億1,300万円で同6.8%増、営業利益が27億2,000万円で同27.8%増。

 国内では、生活資材向け塩ビコンパウンドの販売が減少したものの、小巻ラップ製品および生活資材向けエラストマーコンパウンドの販売が増加し増収。海外では、医療・生活資材向け塩ビコンパウンドの販売が増加し増収となった。利益は、食品包材製品および海外での医療・生活資材向け塩ビコンパウンドの販売価格の適正化により増益となった。

 エレクトロニクス(エネルギー、情報通信、IT機器市場等)は、売上高が184億6,200万円で同0.9%減、営業利益が7億4,500万円で同21.7%減。

 国内では、電力・産業用電線向け塩ビコンパウンドの販売が増加したものの、機能性フィルムの販売が減少し減収。海外では、米国・中国・タイ国市場向け塩ビコンパウンドの販売が増加し増収。なお、前年第1四半期まで連結子会社だったリケンテクノスインターナショナルを吸収合併した影響で全体では減収となった。利益は、機能性フィルムの販売減少により減益となった。

 ビルディング&コンストラクション(住宅、ビル、建築資材、土木市場等)は、売上高が189億9,700万円で同5.9%減、営業利益が7億4,700万円で同13.3%減。

 国内では、樹脂サッシ用塩ビコンパウンドの特需が落ち着いたことによる販売の減少および建材市場の低迷による建材用フィルムの販売減少により減収。海外では、米国での建材市場向け塩ビコンパウンドの販売が減少し減収となった。利益は、国内の塩ビコンパウンドおよび建材用フィルムの販売減少により減益となった。

 2025年3月期通期業績は、売上高1,300億円で前期比3.4%増、営業利益100億円で同14.0%増、経常利益100億円で同4.8%増、純利益56億円で同18.6%減を見込んでいる。

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