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【特集】合成ゴム

JSR、SSBR販売前期比110%以上を計画

原材料 2017-07-12

 JSRの16年度エラストマー事業の業績は、売上高が1,853億4,500万円で前期比3%増、営業利益が83億4,000万円で同11%増、販売数量が69万5,988トンで同9%増だった。溶液重合スチレンブタジエンゴム(SSBR)の販売数量が、タイの第1期がフル生産だったことに加え、第2期も16年秋に稼働を開始したことで、114―115%と伸びた。また自動車部品向けのニトリルゴム(NBR)、エチレンプロピレンゴム(EP)についても、中国の小型車減税が16年12月まで継続したことで、駆け込み需要など年度後半に伸びた。

 17年度の見通しについても、「需要は悪くない」(山脇一公上席執行役員)とみている。今年1月に打ち出した価格改定は4-5月で決着した。

 SSBRの販売は、前期比で110%以上を計画。足元は想定通り推移している。「汎用合成ゴムについては、国内自動車生産が前年をキープするのかやタイヤで実施された値上げの影響を注視していく」(同)。

 SSBRでは、2018年にハンガリーの新プラントが稼働を開始する。「欧州では自動車の新たな排ガス規制となるユーロ6に向けた対応がスタートしている。タイヤにはより低転がり抵抗が求められるため、省燃費性能に特徴のある当社のSSBRにとっては追い風になる」(同)。また中国では天津のテクニカルセンターを活かした技術サービスも進める。「技術サービスでは、ローカルのタイヤメーカーに対し、配合提案も含めSSBRを訴求していく」(同)。

 EP、NBRといった特殊合成ゴムでは、高付加価値化を追求する。「EP、NBRともに汎用的な用途へ展開していては生き残っていくことが難しい。ユーザーの細かな要求に応えた高付加価値なグレード展開で差別化を図っていく。能力に対しフル生産の状況となっているので、生産するグレードの中身を変えていく」(同)方針だ。

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