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【特集】合成ゴム

三井化学、耐熱性30度向上のEPT開発

原材料 2017-07-12

 三井化学の16年度EPT事業は、需要が堅調に推移したことで、フル生産、フル販売だった。「当社は市場の成長率やプラントの立地などから欧州や米州よりもアジアを重視し、注力している。16年度は国内、アジア、インド、中国など当社が注力する市場が堅調に推移した。日系、ローカル問わず良かったと思う」(三井化学)。

 17年度も、引き続きフル生産、フル販売を見込む。市原工場は夏に定修を控えており、需給タイトな状況が見込まれている。EPTの需要は6割強が自動車部品向けのため、「自動車生産が伸びれば、当社のEPT需要も堅調に推移する。TPV(架橋タイプの熱可塑性エラストマー)の採用が増えていくことも、EPTにとっては追い風になる」(同)。

 三井化学は新規銘柄開発も積極的に行っていく。耐熱性や低温特性を高めた銘柄開発などをテーマに進めていく。「自動車はエンジンルームのコンパクト化に加え、過給機の採用などにより、より一層耐熱性に対するニーズが高まっている。耐熱性を向上することで、異種材料の置き換えもできると考えている。技術力を生かして、新しいものを開発していく。当社のメタロセン触媒は、新しいものを開発するのに適している。水素社会など次に来るテーマにも対応していきたい」(同)。

 耐熱性グレードでは、従来に比べ30度も耐熱性を向上したグレードを開発。すでにサンプル出荷や量産試作を行っている。「開発したグレードは、17年度中に再度量産試作を行い、もう一段階ブラッシュアップしたいと考えている。耐熱性が30度向上するので、エンジンに近い部分での使用を想定している。他素材からの置き換えも進めていく」(同)考えだ。

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