JSR、「東京大学稷門（しょくもん）賞 」を受賞

　JSRは、これまで行ってきた研究教育支援・学生の経済的支援などの活動が評価され、令和3年度「東京大学稷門（しょくもん）賞 」を10月5日に受賞した。

　同賞は平成14年度から、私財の寄付、ボランティア活動および援助、寄附講座、寄附研究部門等により、東京大学の活動の発展に大きく貢献した個人、法人または団体に対し贈呈されている。「稷門」とは、中国の戦国時代の斉（現在の山東省）の首都の城門の名称で、斉の威王、宣王が学者を厚遇したので、斉の都に天下の賢者が集まり、学問が栄えたという故事に由来している。

　JSRでは2020年4月から、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻と、材料の学理探究とそれに基づく新材料開発を目的とした包括連携に合意し、共同研究をスタート。これに合わせて、物理学専攻の研究教育活動の支援と、博士課程学生を対象とした給付型フェローシップ（JSRフェローシップ）も設立している。

　東京大学では今回の授賞について、「研究教育支援および学生の経済的支援が行える寄附金であり、本学に多大な貢献をしていただいている。これを評価し採択することとなった」とコメント。JSRでは、「JSRフェローシップが、博士課程学生に安心して研究できる環境を提供し、将来に対する意欲向上につながることを期待している」と述べた。