新たなグループ環境方針のもと取り組みを加速
レゾナック・ホールディングス、生物多様性の保全を目指してTNFD Adopterに登録
原材料 2024-08-08
レゾナック・ホールディングスは、自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures:TNFD)が2023年9月に公表した開示提言に賛同し、2024年6月にTNFD Adopterへの登録を行うとともに、TNFD フォーラムへ参画した。
TNFDは、国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEP FI)、国連開発計画(UNDP)、環境NGOのGlobal Canopyおよび世界自然保護基金(WWF)が2021年6月に発足させた国際イニシアチブ。企業や金融機関が事業活動を通じて自然環境や生物多様性もたらすリスクや機会を適切に評価し、情報開示することを促す枠組みの構築を推進している。自然資本に損失を与える資金の流れを逆転させ、「ネイチャーポジティブ(自然再興)」を実現し、生物多様性を回復へと向かわせることを目的としている。
同社は、2024年6月に新たにグループ環境方針を策定し、環境への取り組みと、それらの課題解決に向けた具体的な行動指針を示した。同社の環境への取り組みは①「気候変動への対応」②「生物多様性の保全」③「循環型社会の実現」④「環境リスクへの対応」の4つの柱に基づいている。
特に②「生物多様性の保全」に関しては、TNFDの枠組みに従い情報開示を行うことを決定し、その取り組みを加速していく。
同社は、今後も生物多様性を保全することが生態系の生み出す自然回復力にとって重要であるという認識のもと、取り組みを進めていく。TNFD提言に沿った自然関連課題(依存、影響、リスク、機会)の特定、評価などの検討を進め、情報開示を行っていく。
また、生物多様性に貢献する製品として、同社ではバイオスティミュラント資材「KROPIKO」の販売を開始。情報開示だけでなく、製品を通じても「生物多様性の保全」を推進していく。
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