PAGE TOP

トヨタ自動車の新型クラウン

UBE、燃料電池車の高圧水素タンクにナイロン6樹脂が採用

原材料 2023-12-19

 UBEは、トヨタ自動車が発売した新型クラウンの燃料電池車に、トヨタ自動車と共同開発した燃料電池自動車用の高圧水素タンクライナー向けポリアミド(ナイロン)6樹脂「UBE NYLONTM 1218IU」(1218IU」)が採用された。なお、UBEのナイロン6樹脂がトヨタ自動車の燃料電池乗用車に採用されるのは、「MIRAI」について2車種目となる。

 1218IUは、クラウンの燃料電池車に搭載される高圧水素タンクの最内層の構成部材(インナーライナー)として使用され、水素が外部に漏れだすことを防止する樹脂ライナーの材料としての厳しい要件をクリア。ナイロン6樹脂としての優れた水素透過防止性能を有するとともに、水素ガスの充填や放出によるタンク温度の急激な変化に対する耐久性、また低温環境における耐衝撃性などについても極めて優れた機械的性質を示している。

 UBEは1959年からナイロン6樹脂の製造販売を開始し、グローバルでの重合生産能力は19.8万トンと世界有数の規模を有している。近年では高度化する市場のニーズに対し、エンプラコンポジットメーカーとしてグローバル展開を拡大しており、日本・アジア・欧州・北米の4極体制で計5.3万トンのコンポジット生産能力を持ち、製品開発力と安定した品質に基づくソリューション提供型ビジネスが高い評価を得ている。

関連記事

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 海から考えるカーボンニュートラル
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物